ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2016.07.20
ゆとり世代の叱り方・教え方を具体的なケースで学ぶ連載の第4回。注意したらふてくされたり、自信過剰で不遜な態度を取ったりした場合の対処法です。
Q ほんの少しミスをしただけなのに、まるで「もう立ち直れない」と言わんばかりの落ち込みようです。と思えば「まるで自分は悪くない」と言わんばかりの膨れっ面をしています。いったい何を考えているのでしょうか?
A 反省するのはいいが、すねてはダメだということを理解させましょう。
【対処法のポイント】
ミスをしたり、叱られたとき、どうしていいかが分からないので、すねたり、ふてくされたりという態度を取ってしまうのがゆとり世代です。感情をコントロールすることが苦手な人が多いようです。
「すみません……」と言ったまま押し黙り、落ち込んだままになってしまいます。挨拶の声が極端に小さくなり、次の仕事が雑になったり、「どうせ自分は……」という気持ちが態度にそのまま出たりしてしまいます。悪い場合は、「ちゃんと教えてもらっていないから」「環境が悪かったから」のように、責任を押し付ける言葉しか出てきません。しまいにはシクシクと泣き出す始末……。「オイオイ……」と驚くのは上司のほうです。
これはゆとり世代が陥りがちな「他責」の考え方です。そうではなく、反省し、検証・分析し、改善につなげる「自責」にならないといけないぞ、と教えましょう。反省をするのは大切ですが、ゆとり世代は反省の態度を、無口になったり、すねているような態度で表現したりする傾向があります。彼らの考える反省の態度が、上司や周囲が「反省しているな」と感じる態度とズレているのです。
そのとき、「お前は今、すねているように周囲からは見えるぞ。それでは反省しているようには見えないから、ダメだぞ」ということを明確に伝えましょう。ビジネスにおける反省とは「すみませんでした。しっかりと切り替えて、次からはできるようにします」ということです。謝った後は気持ちを切り替え、そういうときだからこそ、挨拶などをきちっとすることが大切です。そして「次はどうしたらうまくいくかを考えて実行しなければならないよ」ということを教えましょう。
切り替えられなくなっている気持ちを「自責サイクル」に導く。
Q 仕事上の大切な連絡をしているにもかかわらず、メモを取りません。きちんと仕事が進むかどうか、不安でなりません。
A…
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柘植 智幸(じんざい社)
1977年大阪生まれ。専門学校卒業後、自分の就職活動の失敗などから、大学での就職支援、企業での人財育成事業に取り組む。就職ガイダンス、企業研修、コンサルテーションを実施。組織活性化のコンサルティングや社員教育において、新しい視点・発想を取り入れ、人を様々な人財に変化させる手法を開発し、教育のニューリーダーとして注目を集めている。さらに、シンクタンクなどでの講演実績も多数あり、毎日新聞、読売新聞、産経新聞、経済界、日経ベンチャーなど多数のメディアにも掲載される。
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ゆとり世代の叱り方・教え方Q&A