IT時事ネタキーワード「これが気になる!」(第142回)総務省が「インターネットトラブル事例集」で注意喚起。その内容と目的は?

時事潮流 デジタル化

公開日:2024.05.24

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 4月に入ってまもなく、総務省が「インターネットトラブル事例集で注意喚起」というニュースが流れた。インターネットで起こるトラブルに関しては、この連載でもしばしば話題にしてきた。デジタルの世界では、迷惑行為や問題発言などの投稿があっという間に拡散し、個人や住所などが特定され、誹謗(ひぼう)中傷の的になったりする。スマホで簡単に発言や画像、動画などがSNSに投稿できてしまう昨今、騒ぎはわりと頻繁に起こる。

 「デジタルタトゥー」といわれるように、インターネット上に拡散されてしまった発言や、画像、動画などは、完全に消すことが難しくいつまでも残る傾向にある。そして、その人の人生や家族、所属先などに大きく影を落としかねない。こうしたトラブルは、正しい知識のもと、未然に防ぎたいものだ。しかし、先を行くものが子どもや若い世代に細かく指導できるかというと、日進月歩の世の中に、大人さえもついていってないのが現状だろう。

 そんなときに「インターネットトラブル事例集」が役立つ。総務省の「インターネットトラブル事例集(2024年版)の公表」によると、「総務省は、青少年のインターネット利用に係る実際に起きた最新のトラブル事例を踏まえ、その予防法等をまとめたインターネットトラブル事例集(2024年版)を作成しましたので公表します」とある。

 総務省ではこの「インターネットトラブル事例集」を、2009年から毎年、公表している。最新の2024年版では、「偽・誤情報」や「定期購入トラブル」をはじめとした、最新事例を含むトラブル事例と解決に向けたヒントを、分かりやすくマンガなどを交えて解説している。さらに、保護者や教職員にも活用できるよう、「フィルタリング」や「ペアレンタルコントロール」など子どもの年齢に合わせたインターネット利用環境の整備方法、オンラインゲームを楽しむ際の注意点、生成AIの特徴や留意点など、子どもとネットに関する最新のトピックも掲載し解説している。

事例ごとに「学習のポイント(マンガ)」「考えてみよう」「もっと詳しく」の三部構成でわかりやすく解説…

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執筆=青木 恵美

長野県松本市在住。独学で始めたDTPがきっかけでIT関連の執筆を始める。書籍は「Windows手取り足取りトラブル解決」「自分流ブログ入門」など数十冊。Web媒体はBiz Clip、日経XTECHなど。XTECHの「信州ITラプソディ」は、10年以上にわたって長期連載された人気コラム(バックナンバーあり)。紙媒体は日経PC21、日経パソコン、日本経済新聞など。現在は、日経PC21「青木恵美のIT生活羅針盤」、Biz Clip「IT時事ネタキーワード これが気になる!」「知って得する!話題のトレンドワード」を好評連載中。

【TP】

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