冬は乾燥します。そのため、予想以上に肌がカサつきやすくなります。普段からスキンケアに時間を割く習慣を持たない男性は、口の周りに粉を吹いていることもあります。これは特に、40代以上の男性に多く見られる光景です。当然ながら周囲の人たちからは、身だしなみやマナーに対する意識が低い人として認識されてしまいます。
20代、30代の男性にはスキンケアが習慣化しつつありますが、最近は40代以上の男性こそスキンケアを見直す時期として、さまざまなグッズが登場しています。男性がスキンケアするメリットとしては、服装だけでなく、お肌の手入れも身だしなみの一部と見られるようになってきているからです。
またひげそりを習慣としている男性の中には、そり方によって肌の表面や皮脂を不必要に削っていることがあるそうです。そのため、ひげそりによって、頬からアゴにかけたUゾーンと呼ばれる部位は、乾燥しやすい傾向となっています。
花王がオススメする男性の洗顔方法は、朝と夜の1日2回行うこと。なぜなら、朝は寝ている間に分泌された過剰な皮脂を取り除くため、夜は1日の汚れを流すためです。
(1) 顔にいきなり洗顔料をつけるのではなく、水やぬるま湯だけで軽く洗いましょう。
(2) 洗顔料を泡立てます。これは汚れを包み込むためです。泡立てる際には、水やぬるま湯だけでなく空気も混ぜるのがポイント。両手をこすり合わせて泡立てるのではなく、手のひらに洗顔料と水かぬるま湯を取って、反対の手の指を使って混ぜ合わせましょう。
(3) 手のひらでゴシゴシと強く肌を摩擦すると、肌を傷める原因となりますので、円を描くように手を動かすのがオススメです。泡で顔を包み込むようなイメージで優しく洗いましょう。また、ベタつきがちなTゾーンは、指先を使って洗います。
(4) すすぎでも肌をゴシゴシこするのはNGです。バシャバシャと水やぬるま湯を顔にかけるようにして泡をすすぎましょう。すすぎが不十分だと、洗剤が肌に残り痛める原因となるので注意してください。
(5) 水気を拭き取る際は、タオルで顔を優しく押さえるようにして、水分を吸い取らせます。
洗顔だけでなく保湿も
洗顔後は、もう1つのポイントである保湿を行いましょう。手のひらに適量の化粧水を取り、顔の中心から外側へと向けて、力を入れずに、滑らせるようにつけていきます。頬などの突っ張りを感じている部分には、念入りにつけましょう。
また化粧水の後に、乳液やクリームを使うと肌の内部へ保湿成分がより浸透します。乳液やクリームは、頬、額、鼻、口元、目元の順に、指の腹や手のひらを肌に密着させるようにして、なじませるように塗ります。
油っぽい、カサつくなど、症状によって使い分ける
肌のコンディションは脂っぽい、カサついているなど人によりさまざまです。洗顔料や化粧水、乳液は、自分の肌の状態を観察してから、商品を選びましょう。
例えば、マンダムの洗顔料「ルシード薬用オイルクリア洗顔フォーム」は、40歳からの油取りに適したもので、医薬部外品にも指定されています。皮脂を絡め落としながらも、サラサラ肌を持続してくれるのが特徴です。
またロクシタンの「セドラ フェースクレンザー」は、レモンの原種であるセドラの果皮から抽出したスクラブ成分で汚れを落とし、肌をさっぱりさせます。セドラは南仏・コルシカ島のシンボルフルーツで、ロクシタンの洗顔料には島の契約農園で栽培されたオーガニックなものが使われています。
皮脂をコントロール、UVをカット
洗顔後に保湿をすることによって、肌の突っ張りやカサつきを防ぐことができます。その際使う化粧水の中には、皮脂の量をコントロールするものも登場しています。
花王の「ニベアメン オイルコントロールローション」は、テカリやベタつきが気になる人向きの化粧水で、セリアサイトアパタイトという皮脂を吸着する成分により、テカリやベタつきを抑えながらも、潤い成分であるハマメリスエキスとグリセリンを配合してカサつきも防ぎます。
また、楽天ランキングの化粧水・ローション(男性)部門で1位を獲得したことがあるアールスタイルの「プレミアムフェイスエッセンス アクアモイス」は、化粧水、乳液、美容液、クリームの4役を1つにまとめたスキンケアグッズで、さまざまな肌のコンディションに対応するものです。
化粧水で保湿を行った後は、乳液を使うことで潤い成分を保持できます。乳液には紫外線カットやメラニンの発生を抑えるための商品もあり、老け顔の原因とされるシミやシワの抑制も期待されています。
花王の「ニベアメン スキンコンディショナーバームUV」は、潤いを与えると同時に、紫外線も防いでくれます。ベタつかず肌になじむタイプで、ひげそり後のスキンケアにも使えるそうです。
スキンケアに初挑戦する40代男性は増えています。スキンケアによって、老け顔という見た目対策だけでなく、乾燥して顔の肌が突っ張るといった不快感からも開放されるので、習慣化に取り組んでみてはいかがでしょうか。
※掲載している情報は、記事執筆時点(2017年12月12日)のものです