ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2016.05.25
ラグビーワールドカップの大活躍で話題となった五郎丸歩選手。選手として基礎を固めた早稲田大学ラグビー蹴球部時代の監督が中竹竜二氏だ。五郎丸選手は、今でも影響を受けた指導者として中竹氏の名前を挙げる。中竹氏に結果を出す部下への指導法を学ぼう。
若手社員の中には、日々の雑務に追われて、モチベーションを失うケースが見られる。そんな場合の「部下に気づきを与える」言葉を今回は紹介する。それは仕事に対する真摯な姿勢を身に付ける格好の機会だと思わせることだ。
コピー取り、資料集め、議事録取り、スケジュール調整……。新人時代は、こなさなければならない雑務が多くある。最近は部署に専任のアシスタントがおらず、後輩もなかなか入ってこないために、入社後、数年にわたってこうした雑務に縛りつけられるケースも少なくない。「こんなことをやりたくて、この会社に入ったわけじゃありません」。そんな言葉を若手から聞くのは、ほぼ例外なくこういう場合だ。
そのとき、上司はどう説明すべきか。私は「『すごい人』より『できる人』になろう。この仕事は『できる人』へのステップだ」と言う。ほとんどの人は「すごい人」と「できる人」を同じような意味で使っているが、私の定義では似て非なる言葉だ。
「すごい人」とは、簡単に言えば、天賦の才に恵まれたスーパーマンである。何をやらせてもできる。何かをやり始めたら、すぐにそのスキルをものにする。これはいくらまねしようと思ってもなかなかできるものではない。スポーツの世界の一流選手は、相当の努力をしているとはいえ、天才的な力を生まれながらに持つ「すごい人」である。…
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中竹 竜二
1973年福岡生まれ。93年早稲田大学入学、4年時にラグビー蹴球部主将を務め、全国大学選手権準優勝。卒業後、渡英しレスター大学大学院社会学部修了。2001年三菱総合研究所入社。2006年早稲田大学ラグビー蹴球部監督就任。2007年度から2年連続で全国大学選手権を制覇。2010年退任後、(公財)日本ラグビーフットボール協会コーチングディレクターに就任。近著に『部下を育てるリーダーのレトリック』(http://www.amazon.co.jp/dp/4822249719)がある。
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五郎丸に影響与えた指導者の部下育成術