強い会社の着眼点(第19回)
古いルーターはリスクフル!買い替えポイントは?
公開日:2024.12.26
SNSなどに架空の投資話を掲載して、金銭などをだましとるSNS型投資詐欺が増えている。警察庁発表では、2024年1月から6月の被害発生数は総数で3570人に上る。男性ではLINEやFacebookからの接触が多く、女性ではInstagramが多い。有名人をかたった「なりすまし詐欺」で被害に会うケースもある。なぜこうした事態になっているのか。詐欺の実態と背景、とるべき対策について考えてみたい。
例えば、ある60代男性のケースでは、インターネット上の有名人が投資を勧める広告をクリックしたことが発端だったという。有名人を自称する者とSNSのアカウントを交換するとアシスタントが紹介され、投資話についてやりとりが始まった。
勧められるままに投資用の専用サイトを開設して、指定された口座に入金すると、専用サイト上で運用利益が上昇していく。「もっともうけられる」と唆されて要求に応えていった結果、合計で6300万円がだまし取られてしまったという。なりすまし詐欺では、有名な実業家など、事業の成功者や経済に強いと思われる有名人になりすまして投資話が持ちかけられてくる。海外では大富豪になりすましたケースもある。
今、なりすまし詐欺では生成AIが使われることも増えているのも大きな懸念材料だ。本物そっくりの偽の動画や音声を生成して、なりすまされると見抜くことが難しい。実際にディープフェイクを使って、海外ではある企業のCFOになりすましてテレビ会議に現れ、会計担当者に40億円を送金させた事件も起きている。
この他にも、なりすましサイトに誘導されたり、偽メールをクリックしてマルウエアを送り込まれたりして、金銭や個人情報を盗まれるといったケースは後を絶たない。急増しているのが現状だ。
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執筆=高橋 秀典
【MT】
審査 24-S1007
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