ビジネスWi-Fiで会社改造(第42回)建設・土木の働き方を変えるビジネスWi-Fi

Wi-Fi スキルアップ

公開日:2025.01.09

  • PDF PDF
  • ボタンをクリックすることで、Myクリップ一覧ページに追加・削除できます。追加した記事は、「Myクリップ」メニューからいつでも読むことができます。なお、ご利用にはBiz Clipに会員登録(無料)してログインする必要があります。

 建設工事や土木工事の現場では多くの人が役割分担をしながら働いている。進捗状況を相互に確認したり、現場の様子を管理者に伝えたりといった情報共有が欠かせない。これをスムーズに行うには通信環境の整備が必要になる。

 しかし、工事のために有線LANの配線工事を行うのは費用もかかり現実的ではない。そこで最近ではWi-Fi、しかも通信速度が速く安定したビジネスWi-Fiが活用されている。大規模工事の事例をいくつか見てみよう。

工事中にビジネスWi-Fiを導入し費用と手間を抑える

 人手不足に悩む建設工事だが、膨大な費用と手間がかかることから、仮設の通信環境整備は現実的ではないと思われていた。しかし、多様な作業員が相互にコミュニケーションをとり、IoT機器などを利用して効率的に工事を進めるためには、安定した通信環境が求められる。その課題をクリアする1つの手段がビジネスWi-Fiの活用だ。

 ある高層ビルの建築工事では、LANの配線工事を行うことなく工事中のビル全体にアクセスポイントを設置してビジネスWi-Fiを導入した。外装・外壁工事が完了した30階建てビルの内装工事を円滑に進めるために、ビル全体に12カ所のアクセスポイントを設置して通信網を確保した。

 仮囲いから屋上に設置された機器までの距離は100メートル以上あり、中層階のベランダにも機器を設置した。ビル内部の通信拠点を多段階的に確保し、吹き抜け部分を利用して最上層までの通信環境を整備したという。

 次に、土木工事の例を見てみよう。トンネルの工事現場では安全上の理由から、もともと警備設備および通話設備などの通信装置の設置が法律で義務付けられている。設置の手段として、配線作業の手間を省くために、ある鉄道のトンネル工事の現場ではビジネスWi-Fiを導入した。

 また、あるメガソーラーの工事現場でもビジネスWi-Fiを導入した。この現場では、屋外用アクセスポイントと長距離通信に対応した指向性アンテナ、ソーラー発電機を組み合わせて、ドーム球場十数個分という広大な敷地をカバーする通信環境を構築した。

ビジネスWi-Fiがもたらす現場の働き方改革…

続きを読むにはログインが必要です

\ かんたん入力で登録完了 /

会員登録3つのメリット!!

  • 最新記事をメールでお知らせ!
  • すべての記事を最後まで読める!
  • ビジネステンプレートを無料ダウンロード!

執筆=高橋 秀典

【TP】

審査 24-S1007

「Wi-Fi」人気記事ランキング

連載バックナンバー

ビジネスWi-Fiで会社改造

オンラインセミナー動画

配信日時

2025年1月10日(金)①14時00分〜15時00分 ②18時00分~19時00分

セキュリティ関連

【京都府警サイバー対策本部登壇!】企業を取り巻くサイバー攻撃の動向と対策