目的別ショートカットまとめ（第44回）【ファイル操作編】右クリックメニューやプロパティを表示するショートカットキー

　この連載では、仕事で使える便利なショートカットキーを紹介していく。今回は、エクスプローラーでファイルを右クリックしたときに表示されるメニューやプロパティをキー操作で表示する方法を紹介する。

右クリックメニューを表示する

　エクスプローラー上でファイルを右クリックして操作する機会は多い。切り取りやコピーやショートカットでも可能だが、右クリックして実行することもあるだろう。また、現在関連付けられているプログラムとは別のプログラムで開きたいときは、右クリックメニューの「プログラムから開く－別のプログラムを選択」を使うこともある。

　このようによく使う右クリックメニューがキー操作でできれば、非常に効率が上がる。右クリックメニューを表示すると、さらにメニューにアルファベットが割り当てられているので、そのキーを押せば次の操作もキーだけでできる。

エクスプローラーでファイルが選択された状態で「Shift」＋「F10」キーを押すと、右クリックメニューが表示される。メニューにはアルファベットが割り当てられているので、ここでは「M」キーを押してファイル名を変更する

　ファイル名部分が編集可能状態になったら、ファイル名を入力する。ファイル名を入力する前の操作もショートカットキーでできると非常に効率がよい。

プロパティを表示する

　先ほど右クリックメニューを表示するキー操作を紹介したが、そこで「R」を押せばプロパティを開くことが可能だ。しかし、右クリックメニューを開かずにプロパティ画面を表示するショートカットキーもある。

ファイルが選択されている状態で「Alt」＋「Enter」キーを押すと、プロパティ画面が表示される

リボンの表示、非表示を切り替える（Office共通）…

　画面の縦表示が狭く感じるときは、リボンを非表示にするとよい。例えばエクセルでいうと4行分程度画面を広く使える。閲覧中心の時はリボンを非表示にしておき、編集する必要があるときにはリボンを表示すれば効率的である。これはエクスプローラーではなくエクセルやワード、パワーポイントなどOfficeソフト共通のキー操作だ。

　リボンの右の∧をクリックすると非表示にできるが、表示するときにはいずれかのメニューをクリックし、「リボンの固定」をクリックする必要がある。操作工程が多いので、キー操作の方が有利だ。

[caption id="attachment_55432" align="aligncenter" width="600"] 「Ctrl」＋「F1」キーを押すとリボンが非表示になる。2024年5月までしか見えていなかった表が2024年9月まで見えるようになり、4行程度表示領域が増えた[/caption]

 

[caption id="attachment_55434" align="aligncenter" width="600"] リボンが非表示の状態で同じく「Ctrl」＋「F1」キーを押せば、リボンが元通りになる[/caption]

 

　この操作はワードやパワーポイントでも共通で利用できるので、覚えておくと便利だ。筆者は左手の親指で「Ctrl」キーを、同じく左手の中指で「F1」キーを押すことにしている。「F1」キーを右手で押すには、右手をかなり左方向に移動させる必要があるので、左手のみでの操作をお勧めする。

◆今回のおさらい◆
「Shift」＋「F10」キー                  右クリックメニューを開く
「Alt」＋「Enter」キー                  ファイルのプロパティ画面を開く
「Ctrl」＋「F1」キー                      Officeソフトのリボンの表示／非表示を切り替える