ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2017.12.13
第4回は、良いルーティンを身に付ける秘策について紹介します。著者の東川広伸氏は、中小企業など300社以上の経営相談に乗ってきた経営コンサルタントです。9000人以上の社員を育ててきた経験を基に、2015年に「残念な社員が一流に変わる秘密のルーティン」を出版。人を育てるために必要なものは「基本的にノートと社長や上司と部下による対話だけ」という東川氏が仕掛けるルーティン(習慣化)とは?
良いルーティン(習慣)づくりが社員の脳力開発につながる。このことは理解してもらえたと思います。しかし、一口に良い習慣づくりといっても、その範囲は広く、社員に取り組んでもらう具体的なイメージが浮かばないという人が多いのではないでしょうか。
整理する切り口として、良い習慣づくりのカテゴリーを大きく3種類に分け、「脳力開発の3面」と呼んでいます。
1つ目は、精神面。心の充実のことを指し、何事にも前向きに取り組む姿勢を意味します。2つ目は、思考面。ものの見方や考え方が偏らないように是正していきます。思考力の向上と説明すれば、分かりやすいでしょうか。そして最後が知識面。多様な体験を通じて知識を増やすことを意味します。すなわち、体系的な知識を持ち、変化に対応する思考方法で主体的に動く人。このような人材を育成するための仕組みが自創経営なのです。
では、良い習慣を社員が身に付けるために、すぐにでも始められる方法として私がお勧めしたいのは「ナンバーワン運動」です。
ナンバーワン運動は、何でもいいので「○○で社内ナンバーワンになる」と宣言し、自分にとって良いと思う習慣を身に付けて、1年後、周囲の人にそれが実現できたかをチェックしてもらうという取り組みです。例えば、「出社ナンバーワンになる」と宣言したら、それを実現するために「朝6時30分に家を出る」習慣を付けるといった具合です。
周囲に宣言するだけでなく、ノートに習慣づくりの内容を書き出し、実践できたかどうかを自分でも毎日○×を付けて確認するといいと思います。(以下の図を参照)
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著者=東川 広伸(ひがしかわ・ひろのぶ)
1969年大阪府生まれ。大阪産業大学を中退し、電気設備工事会社に勤務した後、リクルートの代理店に入社し、営業職で1年目に社長賞を受賞。その後、化粧品会社やインテリア商社に勤務。2004年、自分で考えて動く社員を育てる「自創経営」の創設者で、父の東川鷹年氏による指導の下、自創経営センターを設立、所長に就任した。これまで中小企業を中心に9000人以上の社員を成長させてきた。
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お金をかけずに“ざんねん社員”を育てるルーティン