オフィスあるある4コマ(第45回)
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公開日:2024.09.10
この連載では、仕事で使える便利なショートカットキーを紹介していく。前回は普段よく使うコピー&ペースト(コピペ)について、直前より前にコピーしたデータを表示して貼り付けられることを解説した。今回は、Excelで値だけをコピーしたい、書式だけをコピーしたい、といったときにキー操作だけで素早く実行できる方法を伝授しよう。
例えば関数や数式を使ってデータを表示している場合、元データを変更するとそれに連動してデータが変更される。表示されたデータを固定させたいときは、値のみを貼り付けて関数や数式を外すのが一般的である。値のみ貼り付けるには、範囲指定してコピー→貼り付け→「貼り付けのオプション」をクリック→「値の貼り付け」の中の「値」をクリックするのが一般的な方法だ。これをキー操作だけで実行できるのだから、非常に効率的である。ぜひ覚えておきたい。
ここで注目してほしいのが、3枚目の画像である。単純に貼り付けただけでは、「書式のみコピー」シートのC9からF12までの数値を参照するため、「書式のみコピー」シートに入力されていた表の数値が入ってしまっている。正しくコピペするには値のみコピーしなければならない。
貼り付けの後の「Ctrl」キーと「V」キーは厳密に言うとショートカットキー(近道)ではないかもしれないが、時短になることは間違いない。何より、覚えやすいのがいい。「Ctrl」+「V」キーを押した後で「Ctrl」キー→「V」キーの順で押せばよく、同じキーなので非常にシンプルだ。
今ある表のまま数式を値に変更したい場合は、コピーする際にカーソル位置を移動せず、「Ctrl」+「V」キーそのまま元ある表に上書きすればよい。そうすれば「=書式のみコピー!C3」となっていたセルが単純な数値になり、書式も残る。
値のみコピーする方法はもう一つある。貼り付けのオプションを利用するのではなく、「形式を選択して貼り付け」ダイアログボックスを表示する方法だ。この操作を覚えておけば、ほかの貼り付け方法にも応用できるので、活用の幅が広がる。
貼り付ける際のショートカットである「Ctrl」+「V」に「Alt」を追加するだけで「形式を選択して貼り付け」ダイアログボックスが開く。その後も「V」キーを押すのは同じである。
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執筆=内藤 由美
大手ソフト会社で14年勤務。その後、IT関連のライター・編集者として活動。ソフトウエアの解説本、パソコンやスマートフォンの活用記事などを執筆、編集している。
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