ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)似ているようで違う、法人向け光回線の選び方

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公開日:2024.11.11

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光回線はどれも同じではない!

 オフィスに欠かせないものの1つが、インターネット回線です。ネットがなければ、顧客やビジネスパートナーにメールを送れず、各種クラウドサービスを使うこともできません。業務をスムーズに進めるのに欠かせないインフラのため、ほとんどのオフィスにはネット回線が導入されているでしょう。

 ネット回線にはさまざまな種類が存在しますが、特に通信速度が速いのが、光ファイバーを用いた「光回線」です。光回線は、伝送損失が少ない光信号にて通信を高速に行うという特徴があります。総務省の「情報通信白書 令和5年版」によると、日本全国における光ファイバーの整備率は、2022年3月末時点で99.72%と、ほぼ全国どこでも使える状況となっています。

 とはいえ、すべての光回線が同じわけではありません。実は光回線にはさまざまな種類があり、通信速度も価格も違います。自社に適したサービスを選択すれば、現状よりも高速に通信を行うことが可能です。逆に、さほど速度を必要としない業務であれば、比較的安価な回線を選択すると、日々のコストを抑えられるでしょう。

 光回線にはどのような種類があり、どのようなポイントを考慮して選択すべきなのでしょうか? オフィスを新規に開設、移転する場合、もしくは既存オフィスの回線見直しの参考になるよう、種類と選択のポイントを紹介します。

意外と知らない3種類の光回線

 光回線とは、光ファイバーという通信回線を用いたインターネット回線のことです。光ファイバーは石英ガラスや高性能プラスチックによって構築された光を通すファイバー(繊維)で、光の反射や屈折を利用して高速にデータを転送します。

 そのため、従来の「ISDN」や「ADSL」といった電話回線を使用した通信よりも、スピードが速いのが特徴です。ADSLの場合、通信速度は最速でも下り(ダウンロード)は約50Mbps、上り(アップロード)は約12Mbps程度でしたが、光回線は下り上りとも1Gbps以上というサービスが多く見られます。

 この光回線を利用するためには、大きく分けて3つの選択肢が存在します。

 1つ目がNTT西日本・NTT東日本が提供している光回線です。使用できる地域がとても広い点が特徴で、カバー率はNTT西日本エリアでは93%、NTT東日本エリアでは95%とほとんどの地域で利用できます。この光回線でインターネットを利用する際には、別途プロバイダーと契約する必要があります。

 2つ目が前述のNTT西日本・NTT東日本の光回線を他の通信会社が借り受け、独自のサービスを付加した上で提供する光回線サービスです。簡単にいえば、光回線とプロバイダー契約をまとめたものとなります。1つの契約で光回線を利用できるメリットがありますが、対応している地域には限りがあります。

 3つ目が「電力会社系光回線」です。地域の電力会社が、電力提供のために作られた回線を利用し、光回線サービスを提供するというものです。電気料金とセットで割引されるサービスを用意しているケースも多く見られます。こちらも利用地域には限りがあり、移転先でサービスを利用できない恐れもあります。

VDSL方式/光配線方式/LAN配線方式、この中で最も高速なのは?…

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執筆= NTT西日本

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