強い会社の着眼点(第22回)ランサムウエア被害の復旧には1000万円以上も!?対策のポイント

脅威・サイバー攻撃 時事潮流

公開日:2025.02.03

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 ランサムウエアが、サイバー空間の中で最大級に注意が求められる脅威になって久しい。情報処理推進機構(IPA)が発表した「情報セキュリティ10大脅威2024年版」の組織部門では、「ランサムウェアによる被害」が1位となっている。

ランサムウエアによる攻撃や被害が相次ぐ

 10大脅威への選出は2016年から9年連続、その上2021年から4年連続で1位という定番かつ最もリスクの高い脅威なのだ。実際、警察庁の資料(「令和5年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等」)によると、2023年にはランサムウエアによる被害件数は197件が報告されている。前年比微減ではあるが、引き続き高い水準で推移しているため継続した注意が求められる。

 「ランサムウエア」とは、「身代金」を意味する英語「ランサム(Ransom)」と「ソフトウエア(Software)」とを組み合わせた造語だ。端末などに保存されているデータを暗号化して使用できない状態にした上で、そのデータを復号するために金銭や暗号資産などの対価を要求するプログラムのことをさす。

 感染すると、パソコンの画面が急に制御不能になったり、システム内のファイル名が改ざん、暗号化されて情報システムが使えなくなったりする。これに伴い「ファイルを暗号化した。仮想通貨を支払えば暗号化を解除する」といった画面表示で脅迫するわけだ。

VPN機器などの脆弱性を突く例が多数、復旧には多額の費用…

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執筆=岩元 直久

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2025年2月13日(木)①14時00分〜15時00分 ②18時00分~19時00分

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