ビジネスコミュニケーション手法の改善(第10回)
【オフィス・店舗向け】回線速度は?サポートの手厚さは?業務用フレッツ光の選び方
公開日:2022.12.14
Emotet(エモテット)と呼ばれるウイルスへの感染を狙う攻撃メールについて、本連載でも継続的に注意を呼び掛けてきた(「エモテット、ここへきて大流行。対策してみた」他)。このエモテット、今年7月13日頃より攻撃メールの配信が観測されない状態が続いていたが、11月2日から再開という情報がIPAからリリース、JPCERT/CCも同様の情報を11月4日にリリース、復活したエモテットの新たなる手口を紹介している。
トレンドマイクロも「攻撃手法から考える防御策 2022年11月に活動再開したEMOTET(エモテット)を既存環境で防ぐ考え方」という記事を出し、復活したエモテットに対して注意喚起と対応を呼び掛けている。
エモテットの新たなる手口については、IPAの「Excelファイル内に書かれている偽の指示の変更について(2022年11月4日 追記)」が参考になる。
ここには、「2022年11月2日から、メールに添付されたExcelファイル内に書かれた偽の指示が、コンテンツの有効化を促す内容から、記載されたフォルダにファイルをコピーして開くよう、変化しました」と書かれている。この変化は主に、マイクロソフトが、最新Officeでのマクロ機能無効の標準化を発表したことで、攻撃の有効性が落ちることを予期して攻撃者側が講じた新たな対策と推測される。
指示は、具体的には、添付されたExcelファイルを指定の「Templates」フォルダにコピーして開く、という内容。指示に従うと、マクロを無効にする設定がされていても、ファイルを開く際にマクロが実行されてしまう。なぜなら、コピー先の「Templates」フォルダは、Windowsのデフォルトで“信頼できる場所”として設定されているからだ。
\ かんたん入力で登録完了 /
執筆=青木 恵美
長野県松本市在住。独学で始めたDTPがきっかけでIT関連の執筆を始める。書籍は「Windows手取り足取りトラブル解決」「自分流ブログ入門」など数十冊。Web媒体はBiz Clip、日経XTECHなど。XTECHの「信州ITラプソディ」は、10年以上にわたって長期連載された人気コラム(バックナンバーあり)。紙媒体は日経PC21、日経パソコン、日本経済新聞など。現在は、日経PC21「青木恵美のIT生活羅針盤」、Biz Clip「IT時事ネタキーワード これが気になる!」「知って得する!話題のトレンドワード」を好評連載中。
【TP】
IT時事ネタキーワード「これが気になる!」
企業の情報セキュリティリスク認知調査2023
テクノロジーの進化によって、生産性の向上や多様な働き方の実現などの恩恵がもたらされる一方、サイバー攻撃も多様化・複雑化の一途をたどっています。こうした中、攻撃手法などの情報セキュリティリスクをどれくらい認知しているのだろうか。その最新動向について調査しました。
情報セキュリティ対策意識調査2022
DX推進が企業にとって成長のドライバーとなる中、サイバー攻撃も多様化・複雑化の一途をたどっています。AIやRPAなど各種のICTテクノロジーや、社内外のコミュニケーションを円滑化するクラウドストレージ活用が進む現在、企業における情報セキュリティ対策はどうなっているのだろうか。対策度合いや、脅威に感じるもの、対策をするうえでの課題などの最新動向について調査を行いました。
その対策は効果ナシ!セキュリティの常識を検証する
サイバー攻撃の被害が深刻化し、従来のセキュリティの常識が 崩れ始めています。本当に必要な対策とは何か?情報セキュリティ大学院大学の大久保隆夫教授にお聞きしました。