経営者のための女性力活用塾(第2回)日本は女性力活用の発展途上国

人材活用

公開日:2016.11.30

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 前回、「日本特有の概念」として「男尊女卑」という言葉を使いましたが、認識と実態について若干の乖離(かいり)がありますので、本項はその補足から始めます。

 今からおよそ500万年前に誕生したヒトの例を出すまでもなく、一部の動物(ゾウ・カマキリ・チョウチンアンコウなど)を除けば、オスのほうが生物学的(体の大きさや筋力の強さなど)にも社会学的(生物学的な優位性による社会的役割など)にも優位にあるというのが一般的です。

 そのため自然界ではオスが狩りをし、メスが出産・育児などを行うという役割分担が自然発生的に生まれました。それらの分業は「(性)差別」ではなく、あくまで適材適所としての「区別」であり、当然その意識は日本のみならず世界中に存在していました。その後人間や文明が進化・進歩するにつれ、徐々に「区別」が「差別」に、あるいは「区別」が「同列」に変化することになります。

「男尊女卑」は日本特有なのか?

 現在「男尊女卑」意識が強い国は日本・韓国・中国といった東アジアと、イスラム各国だといわれています。これは、それらの国が持つ意識の根底に儒教やイスラム教といった宗教の教えが強く流れているためで、特に宗教への意識が高いイスラム圏では「男尊女卑」が慣習としてだけでなく法律に規定されている国もあるほどです。…

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執筆=坂本 和弘

1975年栃木県生まれ。経営コンサルタント、経済ジャーナリスト。「社員の世代間ギャップ」「女性社員活用」「ゆとり教育世代教育」等、ジェネレーション&ジェンダー問題を中心に企業の人事・労務問題に取り組む。現場および経営レベル双方の視点での柔軟なコンサルティングを得意とする。

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