ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2016.06.30
山登りの大きな魅力は、山頂に立つ満足感を得ながら、素晴らしい景色を見ることだけではありません。今回は別の魅力を紹介しましょう。舞台は、長野県のとある山の麓。山頂をめざす山登りとはちょっと違う、「夢中になれておいしい山」の楽しみ方です。5月末に行った少し変わった山行の様子をお伝えします。今年は春の山菜のベストシーズンは過ぎてしまいましたが、これからのシーズン、自分ならではのスタイルで山を楽しむヒントにしていただければと思います。
私が所属しているクライミングクラブの仲間、10人と長野県栄村へ来ています。いつもは岩壁をよじ登っているメンバーですが、今回の目的はクライミングではありません。初夏の山の幸を楽しむこと。そう、1泊2日で山菜採りをしに来たのです。とはいっても、よそ者が山に入って勝手に山菜を採るのはNG。メンバーの知人である地元の方に案内していただき、採ってもいいポイントへ連れて行っていただきました。
平地が少ないこの土地では、作物を育てるのが難しく、昔から生活の糧として山菜採りをしていたそうです。周辺では雪解け直後からフキノトウ、ユキザサ、コシアブラ、タラの芽、コゴミ、ワラビなどいろいろな種類が採れます。これらの山菜は時期によって収穫できる種類も少しずつ違うもの。案内していただいた高橋さんは、山に咲いている花を見ることで、今はどの山菜が採れるのか見当を付けているそうです。
林道沿いにはピンク色の花を付けたタニウツギが咲いていました。この花が咲くころはタケノコがよく採れるとのこと。そこでタケノコにターゲットを絞って、たくさん採れそうなポイントへ向かいました。高橋さんの言うタケノコは、スーパーなどで売っているタケノコとは別もの。ネマガリダケ(チシマザサ)という、山に自生するササの一種です。
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執筆=小林 千穂
山岳ライター・編集者。山好きの父の影響で、子どもの頃に山登りをはじめ、里山歩きから海外遠征まで幅広く登山を楽しむ。山小屋従業員、山岳写真家のアシスタントを経て、フリーのライター・編集者として活動。『山と溪谷』など登山専門誌に多数寄稿するほか、『女子の山登り入門』(学研パブリッシング)、『DVD登山ガイド穂高』(山と溪谷社)などの著書がある。現在は山梨で子育てに奮闘中。
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