ビジネスでのインターネット活用が広がった2000年代はじめ、さまざまな企業で「自社のホームページを作ろう」という動きが見られた。当時のWebサイト構築は専門業者に委ねるのが一般的だったが、活発な新規参入や技術進歩の影響もあって次第に高機能・低コスト化が図られ、現在では大企業のほぼすべてが自社Webサイトを保有している。
一方、中小企業に目を向けると、若干異なる事情が見えてくる。分かりやすく表現すると、「Webサイトの重要性を感じない」と考える人の割合が大企業と比べて多いのだ。そこには「コストがかかる」「運用・管理する人材がいない」といった理由に加えて「(Webサイトを作っても)効果が期待できない」という認識が根強く残っていることが挙げられるだろう。
しかし、現在のWebサイトは、使い方によっては確実に顧客獲得、売り上げ増加に直接貢献するパフォーマンスを持つ。「名刺代わり」ではなく、有効なマーケティングツールとして構築を検討すべき段階に来ている。
「NTTタウンページ Digital Lead Powered by Wix」は、ホームページ作成ツールを世界展開するWix社とNTTタウンページの提携により、集客から成約までをワンストップで支援するサービスだ。「ホームページを作りたいが、ノウハウがない」という企業に向けて、本サービスではNTTタウンページが制作を担当し、洗練されたデザインのWebサイトを構築してくれる。また、SEO対策やキャンペーンの実施といった活用についてもフルサポートし、ビジネスを支援する。
WEBマーケティング総合研究所が提供する「あきばれホームページ」は、ユーザー企業が自ら更新可能なホームページを低コストで構築できるサービスだ。初心者向けサポートの充実を図るとともに、コストを重視する企業に対してはテンプレート利用や更新ツールの利用で最低限の予算による運用を提案するなど、柔軟性の高いサービスを展開する。
「ペライチ」は、大がかりになりがちなWebサイト構築の仕組みを「誰でも、早く、カンタンに」作成できるサービス。豊富なテンプレートを使って、専門知識がなくてもホームページが制作可能な手軽さがポイントだ。また、販売や予約受付といった機能についても素早く導入できる仕組みを整備し、ビジネス活用をめざすユーザーに向けたソリューションを提供する。
他にも自社Webサイト構築を手がける企業は多いが、それぞれに独自のセールスポイントがあり、得意とする領域や分野に違いがあることを踏まえておきたい。まずは構築の目的を明確にして、最適のサービスを選ぶことが大切だ。
伴走形式の制作・サポート「Digital Lead」の特徴
一口に自社Webサイトといっても、その内容は企業によって大きく異なる。そこでDigital Lead(デジタルリード)を例に、実際の制作手順を見てみよう。
まず、Webサイト全体のコンセプト、イメージ、コンテンツについて企業がプランを作成し、NTTタウンページの担当者に伝達。その上で内容を検討してデザインおよび作成に着手する。この段階でさまざまなアイデアが出された場合、結果としてコンテンツが膨れ上がり“総花的”な内容になってしまうケースがある。Digital Leadでは過去18年間に同社が構築した約21万件に上る制作の経験を踏まえ、その企業にとって必要なコンテンツを選び出し、効率よく制作する提案を行ってくれるのが特徴だ。
実際の制作現場では、途中で内容を変更したり、新たな要素を追加したりといった作業が発生する。事業者によっては丸投げが前提で、依頼者は完成までひたすら待つケースも見られるが、現代のビジネスシーンでは、短期間に大きなトレンド変化や新たな技術進歩が生まれることも少なくない。Digital LeadはWebサイトの完成、公開に至るまでの道のりを企業と共に進める伴走形式で細やかにサポートする。
また、完成したWebサイトは公開以降も、さまざまな更新を積み重ねる必要がある。日々の業務に追われ多忙なユーザーにとって、更新は負担の大きい作業だ。Digital Leadでは、要望に応じて更新作業を代行するとともに、クーポンをはじめとしたメールマーケティング、SNSを使った集客施策などの多彩なキャンペーンを提案するなど、ビジネスに役立つサイトを共に育てる姿勢で取り組んでいる。
【NTTタウンページ Digital Lead Powered by Wixの特長】
DX対応の入り口にちょうどよい
これまで、企業のWebサイトは会社案内や商品紹介を目的に構築されるのが一般的だった。現状を見ると目的はほぼ達成されていると感じられるが、近年大きなトピックになっているデジタルトランスフォーメーション(DX)への対応という部分でも、Webサイトが果たす役割は大きい。
例えば店舗への来客減少に悩む企業では、オンライン販売の仕組みを導入して売り上げを支える。以前は多額の費用がかかるとして敬遠されていた、ユーザーがネットショッピングをしたときに、注文処理や支払い処理を自動で行うショッピングカート機能だが、Digital Leadをはじめとするサービスでは、クラウドベースのシステム活用により低コストでの構築が期待できる。
また、Webサイトを訪れた顧客のデータを収集・分析することは、ビジネス戦略を策定する上での大きな手がかりになる。アクセス数だけでなく、訪問者の属性や嗜好といった詳細を把握するアンケートや、キャンペーンによる集客を行い顧客のニーズを探って将来に役立てる。まさにDXそのものであり、企業の成長を左右するポイントになり得る。
ちなみにWebサイトの構築自体は、Digital Leadに機能提供をしているWixなどの無料のツールを使って誰でも簡単にできる仕組みが整備されている。まだホームページを持っていない企業は、まずこれらのツールで自社サイトのイメージを作り、ビジネスに役立つコンテンツは何かを考え、必要な機能をピックアップしてみてはどうだろうか。一昔前のような敷居の高さは過去の話。まずは気軽に相談してみよう。
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