時短エクセル（第20回）変な「#VALUE!」や「￥0」を非表示にする

　次は、表示形式で「0」を非表示にする方法だ。非表示にしたい範囲を選択した状態でセルの書式形式のダイアログボックスを開く。「表示形式」の「ユーザー定義」で「#」と設定する。これだけでよい。

[caption id="attachment_27669" align="aligncenter" width="600"] 範囲を指定し、「Ctrl」＋「1」キーなどでセルの書式設定画面を開く[/caption]

 

[caption id="attachment_27670" align="aligncenter" width="527"] 「表示形式」タブの「ユーザー定義」で「#」と入力する[/caption]

 

[caption id="attachment_27671" align="aligncenter" width="600"] 指定した範囲の「0」が非表示に。指定外のところは「0」が表示されている。ただし指定した範囲は「¥」や桁区切りもなくなってしまう[/caption]

「条件付き書式」で「0」を白文字にする

　3つめは「条件付き書式」を利用する方法。これはちょっと裏ワザ的な方法だ。条件付き書式で「値が0の場合はフォントの色を白にする」という設定をする。

[caption id="attachment_27672" align="aligncenter" width="650"] 範囲を指定し、「ホーム」タブの「条件付き書式」で「セルの強調表示ルール」－「指定の値に等しい」を選択する[/caption]

 

[caption id="attachment_27673" align="aligncenter" width="650"] 左側に「0」と入力し、右側で「ユーザー設定の書式」を選択する[/caption]

 

[caption id="attachment_27674" align="aligncenter" width="500"] 「フォント」タブで「色」を「白」に設定する[/caption]

 

[caption id="attachment_27675" align="aligncenter" width="600"] これで、「0」が見えなくなった[/caption]

　当然ながら、セルに色を付けていたりすると「0」が見えてしまうので、このワザは使えない。

IF関数を使って「0」を非表示にする

　IF関数を使って「0」を非表示にする方法もある。IF関数とは、場合分けをするときに利用するもので、「もし、売上が0だった場合は空白にし、そうでなければ計算結果を表示する」といった式を立てる。

[caption id="attachment_27676" align="aligncenter" width="481"] 「=B2*C2」となっている計算式を「=IF(B2*C2=0,"",B2*C2)」と変更し、下までコピーする[/caption]

　売上の「0」の部分だけ空欄になり、それ以外は計算結果が表示されている。

IFERROR関数を使ってエラーを指定した文字列に変換する

　来店者数の前月比を求める表で、7月の来店者数がまだ集計できていない店舗は「#VALUE!」というエラーが表示される。これでは、提出資料としては少々見栄えが悪い。そんなときは「エラーを指定した文字列に変換する」関数を使おう。

　前月比は今月の来店者数を前月の来店者数で割ると算出できる。そのような式を立てるわけだが、そこに「IFERROR」関数を追加する。

[caption id="attachment_27677" align="aligncenter" width="466"] エラーのままでは見栄えが悪い[/caption]

 

[caption id="attachment_27678" align="aligncenter" width="467"] 「=C3/B3」となっている計算式を「=IFERROR(C3/B3,"調査中")」と変更し、下までコピーする[/caption]

　「"調査中"」という部分は、「"－"」などにしてもよい。「""」とすると、空欄となる。エラーは他に「#N/A」、「#DIV/0」、「#NAME?」、「#REF!」などがあり、IFERROR関数はすべてのエラーに対応する。

※解説用画面はOffice 365のExcelを使用。一部メニュー名などが異なる場合がある
※第21回は2019年9月2日（月）公開

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