ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2018.12.26
その瞬間、見逃した、と感じた人も多いかもしれない。
2011年7月17日、FIFA女子ワールドカップ・ドイツ大会の決勝戦でサッカー日本女子代表「なでしこジャパン」は、強豪米国を相手に戦っていた。互いに譲らず1対1のまま延長戦に入るが、延長戦前半で米国に得点を許す。そして1点ビハインドで迎えた延長戦後半の12分、スタジアムに敗色が濃厚に漂い始める中、唐突にその瞬間は訪れた。
コーナーから宮間あや選手が蹴ったボールに、まるで風のようにゴール前に走り出た澤穂希選手が伸ばした右足を合わすと、ボールは米国選手に当たり、ゴールへと吸い込まれた。一体、何が起こったのか?目を見開いていても正確には理解できないほどのスピーディーな出来事だった。
米プロリーグでサッカーをしていた1990年代末、体力に勝る米国人選手に対抗するため、出足の鋭さや俊敏性を磨き、「クイック・サワ」の異名をとっていた彼女ならではのプレーだったといえるだろう。この同点弾により、ゲームはPK戦に持ち込まれ、結果、「なでしこジャパン」は日本サッカー史上初のW杯優勝を成し遂げた。
2015年、ユニホームを脱いだ澤氏には、その長いキャリアの中で忘れられないゴールが他にも数多くあるに違いない。澤氏がその1つに挙げるのは、人生初のゴールだ。彼女の自伝『ほまれ (澤穂希著)』によると、その初ゴールは、わずか6歳の時、彼女にとって初のキックがもたらした結果だというから驚かされる。
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執筆=藤本 信治(オフィス・グレン)
ライター。
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