ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2023.08.15
ビジネスWi-Fiの活用は柔軟な働き方の実現や生産性向上につながるが、その効果をさらに高められるのがクラウドストレージとの組み合わせだ。ビジネスWi-Fiとクラウドストレージはビジネスをどう変えるのだろうか。
ストレージとはファイルやデータを保管する場所のことであり、コンピューターの周辺機器としては“ハードディスク”ドライブ(HDD)が代表的な存在だった。従来はスタンドアローンのパソコンにストレージとしてハードディスクを組み合わせるのが一般的で、データの大容量化とともに記憶媒体であるハードディスクの容量も増え続けてきた。
しかし、LANなどのネットワークの普及に伴い、ストレージの形態も変化した。大容量のストレージがネットワークに接続されるようになると、個人がそれぞれ持っていたファイルやデータをそこに保管し、共有するという仕組みができた。見積書や企画書などの“知の共有”の概念も生まれた。
この延長線上に登場したのがクラウドストレージだ。物理的なハードディスクではなく、データを保管する場所としてクラウド上にストレージを配置し、インターネット経由で利用する。これにより、インターネットへの接続環境があればどこにいてもストレージを利用できるようになった。
どこにいてもインターネット接続を可能にするビジネスWi-Fiとクラウドストレージは相性が良く、場所に限定されない働き方を推進するエンジンとなるが、それ以外にも多くのメリットがある。具体的にどんなメリットがあるのだろうか。
ビジネスWi-Fiのメリットとして挙げられるのが、社内のどこからでもインターネットに接続できる点だ。これにより従業員は場所にとらわれずに業務をこなせるようになる。オフィスだけでなく社外でも同様の環境を整備すれば、ハイブリッドでシームレスな働き方が可能になる。
そこにクラウドストレージを組み合わせれば、どこにいてもファイルやデータを利用できるようになる。クラウド上にストレージがあり、インターネットさえあればアクセスできる環境は、ビジネスWi-Fiがもたらす柔軟な働き方をさらに加速させる。
例えば、クラウドストレージ上のファイルは他のメンバーとリアルタイムに共有できるので、Web会議で打ち合わせをしながらファイルを更新することも可能だ。また、アプリケーションが提供している「編集履歴を残す」機能を利用すれば、コラボレーションもスムーズに行える。1つのファイルにいつ誰がどんな変更を入れたのか、履歴を追えれば意思決定のサポートにもなる。トータルでの作業が効率化されるとともにファイルのバージョン管理に悩む必要もなく、意識せずに業務の質を高められる。
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執筆=高橋 秀典
【TP】
ビジネスWi-Fiで会社改造