新年の訪問には、特別感のある手土産をお持ちしたいもの。今回ご紹介するのは、「箔座」の黄金の焼菓子。その名の通り、金箔がふんだんにふられた豪華なケーキは、新年のおめでたい雰囲気を表すのにぴったりです。
金沢伝統の金箔をケーキに
実は、箔座は金沢で金箔・銀箔をはじめとする各種箔素材の製造や販売を行っている会社です。創業は昭和初期という金箔の老舗が、金沢伝統の金箔の素晴らしさを広げようと手掛けているのが、インテリアやテーブルウエア、アクセサリーのほか、化粧品や文房具など、金箔を使った品々。
食品もその1つですが、「“ホンモノ”を知る箔座のものなら口にしても安心だ」と長年ひいきにしているお客様も多いとか。装飾用の食用金箔や金箔入りお茶、金平糖、あめ、お吸い物など幅広いラインアップがある中で、手土産にするなら、断然インパクトのある黄金の焼き菓子がお薦めです。
誰にでも喜ばれる洋酒の香る大人の味
黄金の焼き菓子にはしっとりとした口当たりのチョコレートケーキと、生地に大納言小豆が練り込まれた抹茶ケーキの2種類があります。どちらも洋酒がほんのりと香る大人の味で、普段あまり甘いものを食べないという方にもきっと喜んでいただけます。…
見た目の豪華さにもかかわらず1本1685円(大納言入抹茶ケーキ・税込)という金額は手土産としてかなり優秀ですが、2本セットになった商品なら、よりゴージャス! 先方の人数が多いときにはぜひ検討してみてはいかがでしょうか(黄金の焼き菓子セット3283円・税込)。
また、黄金の焼き菓子に貼られた金箔には、箔座ならではのこだわりがあります。現代では量産がしやすいよう、特殊なカーボンを塗った箔打ち紙を用いて作られることが多い金箔ですが、箔座で扱う食用の金箔は「たとえ人体に影響がなくとも、食べて安心できるものを」という考えから、すべて手すきの雁皮紙(がんぴし)を使った手間のかかる製法で作られているのです。1つひとつの商品に真摯に向き合う姿勢に、伝統の重みが感じられます。
お渡しする際に言い添えたいのが…
さて、この黄金の焼き菓子、実は1つだけ難点があるのです。せっかくの豪華な金箔が、上にかけてあるフィルムを剥がすときに一緒にくっついてしまいやすいことです。特に、空気が乾燥した冬は要注意。静電気が起きやすいので、より丁寧にそっと剥がす必要があります。
箱の中にはその旨を書いた注意書きもあるのですが、箱を開けたときに「わあ! これはすごい!」とテンションが上がってついベリっと……という場面を、実際何度も目にしたことがあります。手土産の開け方に注文をつけるなんてうるさい人だと相手に思われる懸念はありますが、せっかくのおめでたい逸品、満足して味わっていただくためにも、ここはあえて、言い添えるとよいでしょう。
箔座
金沢市森山1-30-4
金沢本店、東京・日本橋店のほか、オンラインショップでも購入可能
http://www.hakuza.com/
※掲載している情報は、記事執筆時点(2015年12月)のものです