ビジネスマンが得意先に伺うのは、営業したい商品があるときや、年末年始といった特別な節目だけとは限りません。逆に、なんでもないときに顔を出しておくことで関係性が深まったり、潜在的なニーズをくみ取るチャンスにつながったりすることもあります。そうした気軽な訪問には、大げさな手土産はかえって無粋というもの。もらう側が受け取りやすいような、文字通り「ちょっとしたもの」をお持ちすることをお勧めします。
レモンは広島県瀬戸田産。農薬や化学肥料の使用を最小限に抑え、皮まで食べられるエコレモンを使っているので、素材にこだわる方にも安心して差し上げられます。紅茶に浮かべれば、国産レモンならではの華やかな香りがふわっと漂い、春の訪れを感じるように、飲む人の気分を高めてくれるのではないでしょうか。
紅茶といえば、インドやスリランカを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、実は最近、国産の紅茶が静かなブームです。
紅茶製造が日本で始まったのは、明治初期といわれています。旧幕臣の多田元吉翁がインドへ渡って紅茶の製造法を学び、帰国して全国の茶どころにその技術を広めました。その後、順調に生産が伸びて海外に輸出されるまでになりましたが、戦後の貿易自由化によって輸入紅茶が大量に出回ったために生産量は激減します。しかし、近年再び、各地の茶どころが紅茶の生産に力を入れ始めました。地域興しの一環としても実を結びつつあります。
国産の紅茶は苦味や渋みが少なく、砂糖を入れなくても後味がほんのりと甘いのが特徴です。また、日本の水との相性も良く、洋菓子だけでなく和菓子ともとても合うので、飲むシーンを選びません。
入手困難なものをさらりと渡すのが、ビジネスマンの余裕
各生産地で趣向を凝らした国産紅茶が製造・販売される中、光浦醸造工業の「フロートレモンティー」は、知る人ぞ知る存在です。“世界にまだ知られていない、日本が誇るべきすぐれた地方産品”を発掘し世界に広く伝えていく地方発クールジャパンプロジェクト「The Wonder 500TM」の認定商品にもなっています。
手軽に飲めるティーバッグでありながら本格的な味わいが評価を受けて口コミで人気が広まり、品薄時には公式オンラインショップでの購入に個数制限が設けられるほどです。
人気を不動のものにしたのが、2015年に発売された限定バージョンの「FLT(フロートレモンティー) レモンハート」。添えられた乾燥レモンがハートの形になっているということで、女性を中心に購入希望者が激増し、結婚式の引き出物や慶弔時の贈答用としても人気を博しています。
「FLT レモンハート」には、「フロートレモンティー」と同じ宮崎県五ヶ瀬町の茶葉を使用した「FLT レモンハート(五ヶ瀬)」のほかに、奈良県月ヶ瀬村の茶葉を使用した「FLT レモンハート(月ヶ瀬)」と島根県出雲の茶葉を使用した「FLT レモンハート(出雲)」の合計3種類があります。いずれも1箱3袋入り864円(税込)と値段も手ごろです。
現在、「FLT レモンハート」は、公式オンラインショップで毎月2回行われる抽選の当選者のみ購入可能ということで、入手はかなり困難です。それだけ希少価値が高まっているものをなにげないもののように贈る。このように本当に価値のあるものを手間をかけて用意しながら、さりげなく渡すというのも、ビジネスの手土産を印象付ける高等テクニックです。
「珍しいものが手に入ったので、季節のご挨拶がてらに」と訪問して、ゆったり紅茶を飲みながら話をすれば、普段聞けないような本音が耳にできるかもしれません。
光浦醸造工業
山口県防府市大字台道4725番地
フロートレモンティー公式オンラインショップ
http://mitsuura.jp/?pid=95453973
※掲載している情報は、記事執筆時点(2016年3月)のものです