雨の日はスーツがぬれる、足元が悪いなど気がめいることが多いものです。一方で、このようなときだからこそ、身だしなみに差が出やすくなります。そういうシーンで気付いてほしいのは、自分の気持ちや状態を優先するあまり、周りが見えなくなりやすいという事実です。お客さまの好感度や信頼度を上げたいと思ったら、どんなときも気配りを忘れないようにしましょう。気配り、つまり周りを見る余裕ができてこそ、自然と身だしなみを整える習慣が表れるようになります。
スーツをヨレヨレにしない傘カバー
雨の日に電車やバスで移動するときは、周りに気を遣って自分に傘を引き寄せ、自分のスーツやカバンがぬれてしまうものです。逆に、雨粒の付いた傘がスーツに当たり不快な思いをすることがあります。
雨の日の訪問ではスーツやカバンはどうしてもぬれた状態になってしまい、客先では「雨の中ご足労いただき恐縮です」とやさしい言葉をいただきます。社員教育が行き届いている企業では、タオルを用意していただくこともあるでしょう。せっかく気遣いいただいたにもかかわらず、ぬれたままソファに座ってしまった経験はありませんか。また、大切な書類をぬらしてしまうというミスをした人もいるかもしれません。
そんなときは、特に吸水性の高い傘カバーとカバンに忍ばせたタオルが役立ちます。
NURENAI傘の「長傘専用 全面マイクロファイバー傘カバー」カバー内側が吸水性の高いマイクロファイバー生地となっている商品です。ファスナーを開けば1枚布のような状態に広げられるので、乾かしやすい状態で干すことができます。
折りたたみ傘であれば、山崎産業の「SUSU 傘ケース」がオススメ。裏地がモップのようにモール生地になっており、雨滴でぬれたままでも収納できるほどの吸水性です。裏返してぬれたカバンの雨滴を拭き取るという使い方もできます。
撥水性の高い靴で雨の日の印象をアップ…
一方、靴はどうでしょう。例えば普段の革靴を雨の日にも履いてしまうと、革が水分を吸って変色したり、形が崩れたりしてしまいます。表面がぬれることは仕方ありませんが、中まで水浸しになるのは避けたいところです。
そんなときに役立つのが、撥水機能や防水性のあるビジネスシューズ。例えばアサヒシューズの「通勤快足 Business Express」は、撥水機能を備えたパラウォーターレザーという高級皮革をアッパー素材に用いることで、雨滴をはじきます。さらに内部には、防水性と透湿性を兼ね備えた素材「ゴアテックス(R)ファブリクス」が使用されており、雨滴の侵入を防ぎながら足のムレにも配慮した商品です。デザイン的には中高年向きですが、雨の日だけと割り切れば20~30代の方も履けそうです。
身だしなみや気配りの観点からは、見た目のデザインより、相手にひと手間かけさせないことや不快感を与えないこと、もしくは天候に合わせた服装をアピールするほうが、ビジネス上の印象もアップするというものです。
大事な書類がヨレヨレでは☓、雨でもカラリと
ビジネスで欠かせないカバンはどうでしょうか。カバンは1つを長く使う方、気分で替える方など使い方はいろいろです。ただしカバンの用途は、ノートパソコンや大切な書類を運ぶために使うものです。雨の日に油断しがちなのが、このカバンの扱い方。雨でぬれても中は大丈夫だろうと思い込んでいると、意図せずとも書類をぬらしてしまうケースがあります。また、収納方法が雑で書類が破れてしまったという話もよく聞きます。
ビジネスにおいて、相手に渡すための書類の扱いがずさんだと、受け取る人はすごくガッカリしてしまいます。人によっては、提出期限に遅れるのと同じくらいダメージを感じるものです。ですので、頑丈なカバンだから大丈夫と高をくくるのではなく、雨の日のカバン対策にも注意を払っておきましょう。
一般的な対策としては、カバンにレインカバーをかぶせる方法です。ラッキーシップの「バッグのレインカバー」は折りたたみが可能で、カバン内に常備しておけます。急な雨にも対応できますので、重宝する代物です。
逆に、豪雨の中を訪問してくれた相手に書類を渡すときは、さりげなくコクヨの「カラーソフトクリヤーケースC(チャック付き)S型[軟質] 」といったファスナー付きクリヤーケースに入れて手渡してみてはいかがでしょう。仕事を大切にする姿勢だけでなく、相手への配慮も伝わるはずです。
その他のアイデアとして、給湯室などに置いてあるジップロックも有効です。ただし、小さいサイズは使いづらいので、封筒サイズのものをデスクに忍ばせておくのがオススメです。
雨の日は、自分がぬれるという不快から避けることを先に考えがちです。しかし身だしなみは自分だけでなく、相手に不快な思いをさせないという配慮が大切なポイントです。相手への配慮を優先できることは、ワンランク上のビジネスパーソンの証しとなるでしょう。
※掲載している情報は、記事執筆時点(2018年4月26日)のものです