ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2015.09.01
どの会社でも結果を出す「外資系エグゼクティブ」の働き方
フラナガン裕美子著
日本実業出版社
結果を出すエグゼクティブたちの、世界基準の仕事のやり方を教える本です。著者が、外資系企業で働く中で学んだことを、5つの行動原則としてまとめ、解説してくれます。
グローバル人材は、重要なテーマになりました。彼らに仕事の世界基準を学ぶ本は、ちょっとしたブームとなり、すでに類書もたくさん出ています。ただ、中には外資系出身者が書いているというだけで、内容が薄い本も少なくありません。「時間を守る」「ホメる」など、「世界標準というより常識では?」ということを列挙した本も増えています。
さらに、鼻につくのが「外資系エリートビジネスパーソンが、ガラパゴス化した日本のビジネスパーソンに物申す」といった類の、上から目線の本です。自慢話のオンパレードに、読む気をそがれます。
本書は、これらと一線を画します。まず、スタンスが違います。1人の日本人が「日本人と日本企業にグローバル化してもらいたい」という切な願いから、自ら学んだことを共有してくれます。
また、指摘が本質的です。行動原則は「正しいワンマン」「リスクヘッジと決断力」「時間コントロール」「謙虚」「信念」の5つに集約され、それを1つひとつ詳述していくスタイルです。本質的なので、かえって国や業種、職種や立場を問わず、あらゆる状況下で応用しやすくなっています。読めばきっと、今の自分の仕事に生かせると思います。
というわけで、「もっと成長して、エグゼクティブまで上り詰めたい」という方はもちろん、外資系で働きたい方、いずれ世界に羽ばたきたい方など、すべての前向きなビジネスパーソンにお勧めします。「外資系エグゼクティブ」の働き方とありますが、本書の内容は日本企業でも、できる人・上に行く人なら必ず実践している仕事術ばかりです。
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執筆=藤井 孝一(ビジネス選書WEB)
ビジネス書評家、読者数5万人を超える日本最大の書評メールマガジン『ビジネス選書&サマリー』の発行人。年間1000冊以上の書籍に目を通し、300冊以上の書籍を読破する。有名メディアの書評を引き受けるほか、雑誌のビジネス書特集でも、専門家としてコメント。著書は『読書は「アウトプット」が99%』(知的生きかた文庫)のほか、『週末起業』など、累計50冊超、うちいくつかは中国、台湾、韓国でも発刊されている。
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