ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2016.01.12
本を読む人だけが手にするもの
藤原和博著
日本実業出版社
“読書”の本です。といっても、細かい読書法や速読術の本ではありません。「なぜ本を読むべきか」「読むとどんないいことがあるのか」など、主に読書の効能を教えてくれる本です。
私たちは、子どもの頃から「本を読め」と言われてきました。しかし、その理由については、あまり理路整然とした説明がされていません。それを、元リクルート社のフェローで、杉並区和田中学校の校長先生も務めた藤原和博さんが教えてくれます。ビジネスと教育の両方の視点からの指摘なので斬新です。
中でも「これからは、本を読む習慣がある人とない人で二分される階層社会であり、本を読まない人は生き残れない」という指摘には、はっとさせられました。本を読むことの魅力や意味、自分の人生にどう役立ったか、さらに読書が具体的にビジネス上のどんな力を育むのかを教えてくれます。
さらに、読書習慣が身につく方法も書いてあります。校長先生時代に、本嫌いの子どもたちにも読書習慣を身につけさせたやり方ですから、本が苦手な人にも効果がありそうです。
巻末には、著者のオススメ本も紹介されています。「ビジネスパーソンが読むべき本」「子どもを持つ親が読むべき本」「子どもに読ませたい本」という風に分類され、紹介されます。本が大好きな人はもちろん、読書はしているが役に立っている感じがしない人、読書の必要性は感じながら、あまり読めていない人にも、一読をお勧めします。
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執筆=藤井 孝一(ビジネス選書WEB)
ビジネス書評家、読者数5万人を超える日本最大の書評メールマガジン『ビジネス選書&サマリー』の発行人。年間1000冊以上の書籍に目を通し、300冊以上の書籍を読破する。有名メディアの書評を引き受けるほか、雑誌のビジネス書特集でも、専門家としてコメント。著書は『読書は「アウトプット」が99%』(知的生きかた文庫)のほか、『週末起業』など、累計50冊超、うちいくつかは中国、台湾、韓国でも発刊されている。
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読書でビジネス力をアップする