ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2016.03.03
錯覚の法則
~成功者は脳をあっさりその気にさせる~
西田文郎著
大和書房
脳の特性を利用して、人生をコントロールする方法を教えます。「脳は、錯覚しやすいため、その特性を逆手に取れば、人生を思い通りにできる」と著者はいいます。人は、脳の特性上「肯定的錯覚」をする人と「否定的錯覚」をする人のどちらかに分かれるそうです。「どうせなら、肯定的錯覚をして、成功を引き寄せましょう」というのが本書のメッセージです。
これができれば、いつも前向きで、自信を持てるようになります。すると努力が苦にならず、人生を謳歌(おうか)できます。脳はますます「できる」と勘違いをして、夢が実現に向かいます。本書のメッセージ「前向きになれば、成功できる」というのは、ポジティブシンキングとか、引き寄せの法則など、いわゆる自己啓発書で散々言われてきたことです。
本書は、その根拠と具体的な方法論を紹介している点が画期的です。まず、脳の錯覚とはどのようなものか、科学的な根拠が具体例とともに紹介されます。この手の本を読む誰もが知りたいのは「どうすれば、前向きになれるのか」です。本書は、その点を後半で明らかにしていきます。
具体的には、「言葉」「イメージ」「ボディランゲージ」の3つで脳を操り錯覚させます。本書で紹介するやり方に従えば、誰もが肯定的な成功脳をつくれるようになるはずです。何事もつい否定的に考えてしまう人、いつもはじめる前からうまくいかない気がして、自信をなくしている人は多いと思います。「そんな自分を変えたい」という人に、一読をお勧めします。
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執筆=藤井 孝一(ビジネス選書WEB)
ビジネス書評家、読者数5万人を超える日本最大の書評メールマガジン『ビジネス選書&サマリー』の発行人。年間1000冊以上の書籍に目を通し、300冊以上の書籍を読破する。有名メディアの書評を引き受けるほか、雑誌のビジネス書特集でも、専門家としてコメント。著書は『読書は「アウトプット」が99%』(知的生きかた文庫)のほか、『週末起業』など、累計50冊超、うちいくつかは中国、台湾、韓国でも発刊されている。
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