脱IT初心者「社長の疑問・用語解説」(第82回)
ブルーライト対策にはうな重?
公開日:2016.10.06
仕事が速い人は「見えないところ」で何をしているのか?
木部智之著
KADOKAWA
本書は、毎日の仕事をスピードアップさせるテクニックを、誰でも、すぐに実践できるレベルにまで落とし込んで紹介してくれます。
具体的には、ショートカット、資料作成、メール、打ち合わせ、ノート、インプットはもちろん、思考の型やスキマ時間の使い方などにも及んでいます。
ポイントは、これまで個人に委ねられ、ブラックボックスになってきた1つひとつの仕事のプロセスについて、早い人のやり方を可視化しているところです。いくつかでもまねれば、大きな差になります。
毎日残業しているのに仕事が終わらない人がいます。一方で、サクサク仕事を終えて定時に帰り、成果を上げている人がいます。違いは小さなことの積み重ねです。
分かりやすいのが、パソコンのショートカットです。これらは、会社や上司がいちいち教えてくれるものではありません。いわば、本人の意識と努力に委ねられていることです。
実際、そこから生まれるスピードの差は僅かです。しかし、それを意識するかどうかの差が、大きな違いになってしまいます。結果として、思考や習慣の差になり、数年を経ると大きな違いになるのです。
まずは、著者のやり方をまねてみることです。次に、自分なりのスピードアップの方法を工夫して、テクニックを編み出すことです。大事なことは、いつもスピードを意識して仕事をすることです。
毎日残業している人、仕事がはかどらず、いつも仕事に追われている人など、自分の処理能力にいまひとつ自信が持てない人はもちろん、さらに仕事のスピードを上げたい人にもオススメです。
本書を読んで、著者は「すごい」と思いました。何がすごいかといえば、これだけ作業のスピードにこだわって仕事をすることが、すごいと思いました。
何せ、仕事のスピードアップのテクニックだけで、本を1冊仕上げてしまうのです。これだけの「スピード狂」であれば、仕事がどれだけ速いか、推して知るべしです。
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執筆=藤井 孝一(ビジネス選書WEB)
ビジネス書評家、読者数5万人を超える日本最大の書評メールマガジン『ビジネス選書&サマリー』の発行人。年間1000冊以上の書籍に目を通し、300冊以上の書籍を読破する。有名メディアの書評を引き受けるほか、雑誌のビジネス書特集でも、専門家としてコメント。著書は『読書は「アウトプット」が99%』(知的生きかた文庫)のほか、『週末起業』など、累計50冊超、うちいくつかは中国、台湾、韓国でも発刊されている。
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