ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2017.05.11
課長のための「やらない」教科書
田原洋樹 著
三笠書房
課長向けのマネジメントの本です。企業などの組織の中で、課長というポストで働いている人の業務を見直し、本当に「やるべきこと」を見極めます。
課長を取り巻く環境は、年々厳しくなっています。業務スピードは上がり、複雑化する一方で、パワハラや残業などに関して、管理職への突き上げが厳しくなっています。
そんな中、発想を転換して、ある種の業務に対して「やらない」という意思決定を推奨します。これにより、課長の仕事を変えていきます。結果、本当にやりたいことにたどり着くことができるようになります。本書のノウハウが優れているのは、新たに難しいこと、面倒なことを始める必要がない点です。むしろ、どんどん「やめること」を勧めます。
具体的には「教えない」「叱らない」「仕切らない」「つき合わない」「なびかない」「話さない」「残らない」の7つです。これらを止めることで、心と体が楽になり、成果も上がります。
著者は、もともとJTBで史上最年少課長として数々の事業を成功させた人物です。その後、人材育成コンサルタントとして、多くの課長を救ってきたそうです。そんな人材のプロのノウハウです。課長という仕事は曖昧です。だからこそ難しく、何でもかんでもやってしまいがちです。それらをいったん整理し、本当に必要なことに取り組めるようになります。
課長をやっている人や課長目前の人、いずれやりたい人、課長を育成する立場にある人は必読です。それ以外にも、人を動かす立場にある人なら、部長でも小さな会社の経営者でも役立ちます。
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執筆=藤井 孝一(ビジネス選書WEB)
ビジネス書評家、読者数5万人を超える日本最大の書評メールマガジン『ビジネス選書&サマリー』の発行人。年間1000冊以上の書籍に目を通し、300冊以上の書籍を読破する。有名メディアの書評を引き受けるほか、雑誌のビジネス書特集でも、専門家としてコメント。著書は『読書は「アウトプット」が99%』(知的生きかた文庫)のほか、『週末起業』など、累計50冊超、うちいくつかは中国、台湾、韓国でも発刊されている。
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