ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2018.01.11
超ホワイト仕事術
高野孝之 著
クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
マネジメントの本です。マネジメントのプロが、現代のマネジャーにマネジメントの方法と考え方を伝えます。生産性とモチベーションの高い職場をつくる方法が分かります。日本の会社は、質の高い労働力を持ちながら、生産性は極めて低い状態にあるといわれています。これはマネジメントが原因であるとし、その改善の方法を具体的に紹介していきます。
具体的には「人に仕事をつける」方法から「仕事に人をつける」ことへの意識改革です。これを可能にする具体的な仕組みのつくり方を解説してくれます。働き方を「ホワイト」にする前提にはじまり、マネジャー自身の働き方、チームをホワイト化する仕組み、チームの効率化の方法、メンバーの意識を変えるコミュニケーションなどです。これらを、52の項目に分けて紹介していきます。いずれも4ページで完結しています。気になったところ、知りたいところから読むことができ、手に取りやすいと思います。
52の項目は、実践が容易なものばかりです。例えば「自ら休みをとる」「判断は報告をすべて聞き終わった後」「優秀なメンバーは3年で卒業させる」などです。気付けば、読破していると思います。
なお、一番の特徴は、論理的で再現性がある点です。だから、誰がやっても結果が出ます。もちろん、合理性一辺倒でなく、日本企業の事情や、良いところ、悪いところも踏まえて書いてあります。ホワイトなマネジメントをめざしながら「部下が育たない」「定着しない」「生産性が上がらない」と悩むマネジャーは少なくないと思います。そういう人たちにこそ、一読をオススメします。
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執筆=藤井 孝一(ビジネス選書WEB)
ビジネス書評家、読者数5万人を超える日本最大の書評メールマガジン『ビジネス選書&サマリー』の発行人。年間1000冊以上の書籍に目を通し、300冊以上の書籍を読破する。有名メディアの書評を引き受けるほか、雑誌のビジネス書特集でも、専門家としてコメント。著書は『読書は「アウトプット」が99%』(知的生きかた文庫)のほか、『週末起業』など、累計50冊超、うちいくつかは中国、台湾、韓国でも発刊されている。
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