ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2018.08.02
あの人との距離が意外と縮まるうまい呼び方
五百田達成(いおた たつなり) 著
サンマーク出版
コミュニケーションの本です。「人の呼び方」を徹底的に分析し、効果的に活用することで人間関係を改善する方法が書かれています。呼び方1つで、人間関係は大きく変わります。
著者は、対人関係のスペシャリストです。そんな著者が、社会学や心理学、言語学などのあらゆる研究成果から、呼び方を徹底分析して、分かりやすく解説してくれます。
といっても、難解な内容ではありません。図やイラストも多用されていますので、スラスラ読むことができます。冒頭では、選手を下の名前で呼ぶ、日本ハムの栗山監督との対談も収録されています。
「相手をどう呼ぶか?」は悩ましい問題です。「役職」「肩書」「あだ名」「名字にサン付け」「ファーストネーム」「ちゃん付け」など……選択肢は多岐にわたります。
「これだけで相手との関係が変わる」と著者は言います。呼び方で相手との距離感が決まってしまうからです。であれば、なおさらおろそかにすることはできません。
確かに「名字」より「下の名前」で、「サン付け」より「あだ名」で呼ばれるほうが親近感は湧きます。そんな呼び方の心理作用をまとめ、その活用の方法をメソッドにまで落とし込んでいます。
はじめに、呼び方の大切さと人間関係を決める理由を解説し、「呼び名のカラクリ」や「良い呼び方と悪い呼び方」などを紹介していきます。そして「呼ばれ方を変える裏技」などで締めくくります。
呼び方を変えれば「気になる人」を無理なく近づけることも、苦手な人をさりげなく遠ざけることもできます。その方法が分かります。人付き合いが苦手な人や、もっと円滑にしたい人にオススメします。
人間関係は厄介です。多くの人が悩んでいます。それが、呼び方1つで改善するとしたら朗報です。言われてみれば、確かに呼び方で相手に対する印象は大きく変わります。
とはいえ「相手をどう呼ぶか」もなかなか難しい問題ではあります。特に、付き合い始めは悩みます。必要以上によそよそしくしたり、なれなれしくて不快にさせたり、さじ加減が難しいといえます。
そんなことをアレコレ考えるのが面倒なので、私などは、つい「名字にサン付け」で呼びがちです。すると、相手によっては、冷たくされた印象を持つようです。
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執筆=藤井 孝一(ビジネス選書WEB)
ビジネス書評家、読者数5万人を超える日本最大の書評メールマガジン『ビジネス選書&サマリー』の発行人。年間1000冊以上の書籍に目を通し、300冊以上の書籍を読破する。有名メディアの書評を引き受けるほか、雑誌のビジネス書特集でも、専門家としてコメント。著書は『読書は「アウトプット」が99%』(知的生きかた文庫)のほか、『週末起業』など、累計50冊超、うちいくつかは中国、台湾、韓国でも発刊されている。
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