ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2019.02.07
なぜ、世界のエリートはどんなに忙しくても美術館に行くのか?
岡崎大輔 著
SBクリエイティブ
新しい学びの本です。美術鑑賞でセンスを磨きます。眠れる能力を引き出すことができます。実はコレ、米ニューヨーク近代美術館で考案された方法で、グローバル企業がこぞって研修に使っています。
アートは、鑑賞の方法を少し工夫するだけでセンスを磨く手法に変わります。実際、米国の小学校では、さまざまな力を伸ばす効果が実証されているそうです。
著者は、そんなアートを用いた研修を企業向けに行い、メディアからも注目されている方です。美術鑑賞の世界に踏み出すきっかけになり、そこから得たものが人生や仕事に生かせるようになります。美術鑑賞は注目されていますが、ただ、漫然と眺めていても意味がないようです。生活に役立てるには、それなりの鑑賞方法があります。本書には、それが書いてあります。
はじめに、美術鑑賞が仕事に役立つ理由を解説しています。そこでは、作品の情報に頼らず鑑賞することや、多くの人の鑑賞法の問題点を指摘します。その上で「どう鑑賞し、活用すればいいのか」を解説します。
例えば「事実と解釈を分ける」「3つの問いと4つのプロセス」「鑑賞時の8つの視点」など、実際の作品を用いて解説してくれます。
最後にこれからの時代、ますます「アート」が重要になることを説いて締めくくられています。確かに、多くの作業がAI(人工知能)に置き換わる中、問われるのは人間本来の感性になりそうです。
日ごろから美術に触れている方はもちろん、ビジネスなど日常生活に生きる感性を磨きたい方、新しい学習法に興味のある方、さらに研修や学校教育など教育に関わる人にもオススメの1冊です。美術鑑賞は、すてきです。私も大好きです。実際、美術館などにもよく足を運びます。好奇心が満たされますし、何より知的な感じがして格好いいからです。
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執筆=藤井 孝一(ビジネス選書WEB)
ビジネス書評家、読者数5万人を超える日本最大の書評メールマガジン『ビジネス選書&サマリー』の発行人。年間1000冊以上の書籍に目を通し、300冊以上の書籍を読破する。有名メディアの書評を引き受けるほか、雑誌のビジネス書特集でも、専門家としてコメント。著書は『読書は「アウトプット」が99%』(知的生きかた文庫)のほか、『週末起業』など、累計50冊超、うちいくつかは中国、台湾、韓国でも発刊されている。
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