ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2019.07.04
仕事と人生がうまく回り出すアンテナ力
吉田将英 著
三笠書房
発想力やセンスを磨く本です。電通に勤めながら、仕事以外でもさまざまなプロジェクトを立ち上げ、趣味の時間も充実させているプランナーが編み出した超効率的インプット法を教えます。「センスがいい」「アイデアが豊富」という人は、いるものです。著者もその1人だと思います。しかし、それは持って生まれた才能ではないと言います。
コツは、日常の気付きを生かすことにあります。本書は、そんな気付きを得る方法、それをためて仕事などに役立てるために必要な「アンテナの張り方」を紹介しています。
情報、人、チャンスを追い求めて動き回る人がいます。しかし、追いかけるより、向こうから飛び込んでくるものをキャッチしたほうが効率的だというのです。
確かに、狩りに出掛けるより、罠(わな)を仕掛けるほうが楽ではあります。ただし、そのためには飛び込んでくる情報を、確実に捉える感性が必要です。それがアンテナ力です。本書を読むとその高め方が分かります。誰にでもすぐに実践できるちょっとしたことばかりです。
例えば「○○係になる」「相手との記念日に連絡を取る」「友だち一覧を見返す」などです。クリエイターの本だけに、表現もユニークです。「定点観測地で変化を見る」「マイ賢者を持つ」「脳の砂場で思考を遊ばす」など、読めば納得できることばかりです。
仕事やプライベートを充実させるために、感性を磨きたい人、発想力を高めたい人、情報や人脈、チャンスを求めている人はもちろん、情報収集が成果につながらないとお悩みの人にもオススメします。情報も、人も、チャンスも、自分から動いて得るより、飛び込んでくるものを上手に収穫するほうが楽ですし、実りも多いと著者は言います。その通りだと思います。
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執筆=藤井 孝一(ビジネス選書WEB)
ビジネス書評家、読者数5万人を超える日本最大の書評メールマガジン『ビジネス選書&サマリー』の発行人。年間1000冊以上の書籍に目を通し、300冊以上の書籍を読破する。有名メディアの書評を引き受けるほか、雑誌のビジネス書特集でも、専門家としてコメント。著書は『読書は「アウトプット」が99%』(知的生きかた文庫)のほか、『週末起業』など、累計50冊超、うちいくつかは中国、台湾、韓国でも発刊されている。
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