読書でビジネス力をアップする(第51回)経営者に欠かせないアートな志向。教養+投資を学ぶ

ビジネス本

公開日:2019.08.01

  • PDF PDF
  • ボタンをクリックすることで、Myクリップ一覧ページに追加・削除できます。追加した記事は、「Myクリップ」メニューからいつでも読むことができます。なお、ご利用にはBiz Clipに会員登録(無料)してログインする必要があります。


教養としてのアート 投資としてのアート
徳光健治 著
クロスメディア・パブリッシング(インプレス)

 アートの本です。というと「ビジネス書のカテゴリーではないのでは?」と思うかもしれません。しかし、本書は「アート」をビジネス、すなわち「投資」対象としても考えます。確かに、経営者の多くがアート作品を買っています。それは、お金の使い道に困った揚げ句の道楽ではありません。買えば値上がりする可能性があるのです。

 また、先の見えない時代ですから、理屈よりも感性がポイントになります。その流れの中で、アート思考がビジネスの現場でも重視されるようになっているのです。

 本書は、アート・ビジネスの実情を教えてくれます。例えば若手のアート作品なら、10万円くらいから買えるそうです。それが、将来、何倍にもなる可能性を秘めています。そんな知っているようで、知らなかったアートの世界を知ることができます。マーケットの実態から、価値のあるアートの選び方、買い方と注意点、楽しみ方までを紹介しています。

 著者は、現代アートを取り扱い、日夜アートの啓発活動をされている方です。現場にいる著者いわく、日本のアートマーケットには、夜明けが近づいているそうです。

 「投資」という視点で見れば、きっとアートも違って見えてきます。選ぶ際も、単に好き嫌いでなく、買った後に価値を生むかどうかを見極める必要があります。それを磨く情報がまとめられています。現代アートに興味のある人はもちろん、新しい投資対象を探している人、新しい時代に求められる思考法や教養を身に付けたいと考えている人にもオススメします。

経営者がアートをたしなむ本当の理由…

続きを読むにはログインが必要です

\ かんたん入力で登録完了 /

会員登録3つのメリット!!

  • 最新記事をメールでお知らせ!
  • すべての記事を最後まで読める!
  • ビジネステンプレートを無料ダウンロード!

執筆=藤井 孝一ビジネス選書WEB

ビジネス書評家、読者数5万人を超える日本最大の書評メールマガジン『ビジネス選書&サマリー』の発行人。年間1000冊以上の書籍に目を通し、300冊以上の書籍を読破する。有名メディアの書評を引き受けるほか、雑誌のビジネス書特集でも、専門家としてコメント。著書は『読書は「アウトプット」が99%』(知的生きかた文庫)のほか、『週末起業』など、累計50冊超、うちいくつかは中国、台湾、韓国でも発刊されている。

【T】

「ビジネス本」人気記事ランキング

連載バックナンバー

読書でビジネス力をアップする

オンラインセミナー動画

  • 新着記事

配信日時

2024年11月27日(水)①14時00分〜15時00分 ②18時00分~19時00分

セキュリティ関連

【日本ハッカー協会登壇】攻撃者の視点で語る、サイバー攻撃のトレンドと対策

配信期間

2024年10月24日(木)~2024年11月29日(金) 

セキュリティ関連

セキュリティコンサルタントが解説!いま企業がとるべきサイバー攻撃対策とは