ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2020.01.09
ヤバい集中力
鈴木 祐 著、イラスト/牛木 匡憲
SBクリエイティブ
集中力を発揮する本です。情報社会の現代で最強の資産は集中力であるとして、その鍛え方を教えます。気合や精神力ではありません。科学的根拠に基づき、メカニズムを解明しながらアプローチします。
本書では、人間の脳には主に2つの力があるとしています。すなわち、本能に基づく「獣」と理性に基づく「調教師」です。これらを上手に操ることで、超スピードの「はかどり」が手に入るといいます。
読めば、人の心の仕組みが分かり、正しく運用できるようになります。結果、脳がコントロールできるようになります。トラブルが起きても、高レベルで集中力が維持できるようになると解説しています。
一般的には、集中力の維持は困難です。仕事や勉強に手がつかず、先延ばしにしてしまった経験は、私を含めて誰にでもあるはずです。そのときは、意志の弱さに落ち込み、自信を喪失するものです。
著者は、先延ばしの原因は怠け者だからでなく、心のメカニズムを知らないからだといいます。誰もが「集中力」を持っており、大事なことはその生かし方だといいます。本書は、その方法を教えてくれます。
最大の特徴は、科学的であることです。あおり系のタイトルに反して、内容は科学的です。参考文献も半端な数ではありません。サイエンスライターである著者の真骨頂といえます。
ライフハックも充実しています。缶コーヒーの上手な摂取方法や、朝イチに着手すべきタスクなど、集中力を加速させるテクニックがエビデンス付きで45個も紹介されています。
やるべきことにとりかかれない人や、始めてもすぐ誘惑に負けてしまう人、疲れやすく集中が続かないという人など、もっと力を発揮したいビジネスパーソンに広くオススメします。
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執筆=藤井 孝一(ビジネス選書WEB)
ビジネス書評家、読者数5万人を超える日本最大の書評メールマガジン『ビジネス選書&サマリー』の発行人。年間1000冊以上の書籍に目を通し、300冊以上の書籍を読破する。有名メディアの書評を引き受けるほか、雑誌のビジネス書特集でも、専門家としてコメント。著書は『読書は「アウトプット」が99%』(知的生きかた文庫)のほか、『週末起業』など、累計50冊超、うちいくつかは中国、台湾、韓国でも発刊されている。
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