脱IT初心者「社長の疑問・用語解説」(第82回)
ブルーライト対策にはうな重?
公開日:2020.03.05
スピーカーズ・コーチ 誰でも伝え方がうまくなる60の秘訣
グラハム・ショー 著、斉藤 裕一 訳
CCCメディアハウス
伝え方の本です。プレゼンなどで正しく効果的に伝えるために必要なアイデアやテクニックが、準備や練習、実践の3つの段階に分けて書いてあります。
本書を読んで練習すれば、人前で話す力を高めることができます。その結果、契約が取れるなど、仕事の成果が得られます。さらに、組織の変革などもできるようになるはずです。もちろん本書の内容は、スピーチやプレゼンなど、改まった機会にだけ有効なわけではありません。伝え方の原則は同じですから、雑談、日常会話、対面の説得など日常的にも応用できます。
成功したいなら、とにもかくにも伝え方を磨くことです。ビジネスはコミュニケーションだからです。そんな、伝え方を高める上で必要な要素が本書には「60の秘訣」として書かれています。
例えば、「最初の30秒で関心を引きつける方法」や「次のスライドを早く見たいと思わせるコツ」「質疑応答への対応の仕方」「効果的な締めくくり」などです。すぐに実践できるものばかりです。
言うまでもないことですが、伝え方を鍛える方法は、1つではありません。人によっても、話の内容によっても変わってきます。本書には、さまざまなアイデアが詰まっていますから、自分や内容に合うやり方が選べます。どう読むかも、読者に委ねられています。最初から順番に読んでもいいですし、関心ある部分だけを拾い読みしても有効です。自分の学びのスタイルに応じて変えればいいと思います。
というわけで、仕事柄スピーチやプレゼンなど伝える機会が多い人はもちろん、雑談、日常会話、交渉などを磨きたい人など、伝え方を磨きたいすべてのビジネスパーソンにオススメします。
\ かんたん入力で登録完了 /
執筆=藤井 孝一(ビジネス選書WEB)
ビジネス書評家、読者数5万人を超える日本最大の書評メールマガジン『ビジネス選書&サマリー』の発行人。年間1000冊以上の書籍に目を通し、300冊以上の書籍を読破する。有名メディアの書評を引き受けるほか、雑誌のビジネス書特集でも、専門家としてコメント。著書は『読書は「アウトプット」が99%』(知的生きかた文庫)のほか、『週末起業』など、累計50冊超、うちいくつかは中国、台湾、韓国でも発刊されている。
【T】
読書でビジネス力をアップする