ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2020.06.04
「畳み人」という選択
設楽悠介 著
仕事術の本です。経営者やリーダーたちのアイデアを実行可能な状態に設計し、着実に実行に移す人を「畳み人」とし、その魅力と具体的な仕事の進め方を解説します。
ビジネスで大風呂敷を広げる「風呂敷広げ人」に対して、そのアイデアを、風呂敷を畳むように実行することが「畳み人」の由来です。いわばリーダーの「名参謀」たちのことです。組織で本当に求められるのは、リーダーをサポートしながら、チームの先導役として、時にはプレーヤーとして、変幻自在に活躍する「畳み人」です。そんな人物になる方法が分かります。
著者は、幻冬舎で編集長や関連会社の役員を兼務してきた人です。カリスマ社長・見城徹氏や、編集者・箕輪厚介氏のアイデアを実行に移してきた経験を通して培った「畳む技術」を披露します。
著者は「やりたい仕事をする最良ルートは、畳む技術を身につけることだ」と断言しています。その失敗と成功の繰り返しから学んだノウハウが詰まっています。畳み人の魅力から、その仕事の仕方、仲間の集め方やマネジメント術までが紹介されていきます。各章末には、著者が「畳み人」に変貌する様子が、コラムとしてリアルに描かれています。
正直、ダイナミックでドラマチックなものではありません。でも、だからこそ、実践的で、一般的なビジネスパーソンにとっては役に立つノウハウだと思います。仕事のあり方や具体的な方法を学びたい人はもちろん、今の仕事にやりがいや働きがいが感じられない人、キャリア形成に悩んでいる人にもオススメします。
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執筆=藤井 孝一(ビジネス選書WEB)
ビジネス書評家、読者数5万人を超える日本最大の書評メールマガジン『ビジネス選書&サマリー』の発行人。年間1000冊以上の書籍に目を通し、300冊以上の書籍を読破する。有名メディアの書評を引き受けるほか、雑誌のビジネス書特集でも、専門家としてコメント。著書は『読書は「アウトプット」が99%』(知的生きかた文庫)のほか、『週末起業』など、累計50冊超、うちいくつかは中国、台湾、韓国でも発刊されている。
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