ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2021.01.07
一生稼げる脳の作り方
KADOKAWA/長谷川嘉哉 著
脳を活性化する本です。定年に縛られず「年収500万円以上」稼ぐことで、脳も家計も健全に保つことができるといいます。そのために必要な心と体、そしてお金の作り方を具体的に教えてくれます。
著者は、認知症の専門医でありながら、フィナンシャル・プランナー(FP)の資格を持つ方です。そんなユニークな著者が、独自の視点から、生涯現役を勧めます。「働き続ければ、認知症が予防でき、さらに収入が得られるため、経済的にも安泰で下流老人化が避けられる」といいます。老後の仕事は「一挙両得」なのです。その具体的な方法を教えます。
最初にタイトルを見た時「ポジティブ思考なら、すべてが手に入る」式の自己啓発系の本と思いました。しかし、実際は全然違いました。医師による、医学知識に基づいた科学的な本でした。さらに、FP資格ホルダーだけあり、お金のノウハウも具体的かつ実践的です。本書では「世帯年収500万円」を稼ぐことをめざし、年金の受給額増と長く働く実践的なやり方を紹介します。
そんな、お金と健康の両方を維持するための具体的な方法を細かく教える、極めてまっとうで実践的な本です。まさに一生使える老後のガイダンスです。老後不安から「老後資金」の確保に走る人が多いようですが、むしろ「蓄える」より「働き続ける」ほうが大事というのが著者の主張です。そのための「脳」のメンテナンス法と稼ぎ方が詰まっています。
定年退職を控える「アラフィフ世代」はもちろん、健康とお金の両面で老後に不安を感じているすべてのビジネスパーソンに、一読をお勧めします。当たり前ですが「お金」は大事です。それを手にする上では「健康」も大事です。また「健康」を維持するためにもお金が必要です。まさにこの2つは「車の両輪」なのです。
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執筆=藤井 孝一(ビジネス選書WEB)
ビジネス書評家、読者数5万人を超える日本最大の書評メールマガジン『ビジネス選書&サマリー』の発行人。年間1000冊以上の書籍に目を通し、300冊以上の書籍を読破する。有名メディアの書評を引き受けるほか、雑誌のビジネス書特集でも、専門家としてコメント。著書は『読書は「アウトプット」が99%』(知的生きかた文庫)のほか、『週末起業』など、累計50冊超、うちいくつかは中国、台湾、韓国でも発刊されている。
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