オフィスあるある4コマ(第45回)
ホテルでWi-Fiがつながらない原因
公開日:2015.10.02
「天のまさに大任をこの人に降さんとするや、必ずまずその心志を苦しめ、その筋骨を労し、その体膚を餓えしめ、その身を空乏にし、行いにはその為すところを仏乱す」(『孟子』)
名経営者には、倒産や病など幾多もの逆境や試練を乗り越えて事業にまい進した人が少なくありません。いやむしろ、それらをバネにしたからこそ、名経営者と呼ばれるほどの成功を収めることができたのだといえるでしょう。
ビジネスにおいて、また人生においても予想もしないような大きな困難に遭遇することがあります。そんなとき不遇や不運を嘆き、前に進むのを諦めてしまいがちです。しかし、そんな壁を乗り越える意欲を与えてくれる言葉を紹介します。大きな壁を前にして、落ち込む我々を勇気づける言葉が、『論語』『中庸』『大学』と並ぶ四書の一つ、儒教の必読書とされた『孟子』にあります。
「天のまさに大任をこの人に降さんとするや、必ずまずその心志を苦しめ、その筋骨を労し、その体膚を餓えしめ、その身を空乏にし、行いにはその為すところを仏乱す。心を動かし、性を忍び、そのよくせざるところを曽益するゆえんなり」
(訳)天が人に重大な任務を与えようとするときには、必ずまずその人の精神を苦しめ、その筋骨を疲れさせ、その肉体を飢え苦しませ、その行動を失敗ばかりさせて、空回りするような大苦境に陥らせるものである。それは、天がその人のこころを鍛え、忍耐力を増大させ、大任を負わせるに足る人物に育てようとしているからである。
天が人に大きな仕事を任せる場合には、必ずその人を奈落の底に突き落として厳しい試練を与える。それは大きな仕事を成し遂げる人物に育てようとしているからだ。こう考えればくじけそうな困難にぶつかったときでも、それは次のステップへの試練であり、逆に成長のチャンスなのだと前向きに捉えられるでしょう。
世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」を開発した日清食品創業者の安藤百福さんも、何度もの苦難を乗り越えて成功を収めた名経営者の一人です。
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ビジネスに生かす中国古典の言葉