ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2021.07.14
企業の働き方改革の推進で、社内においてもモバイル化が進む。固定席にデスクトップ型のパソコンを構え、毎日出社して業務を行うスタイルはいまや一昔前の光景といっても過言ではない。それに伴い、インターネットや業務システムへのアクセスも無線LAN・オフィスWi-Fiによる接続が一般化した。オフィス内で進むワイヤレス環境、無線LAN環境整備の実態について、日経BPコンサルティングのアンケートシステムにて、同社保有の調査モニター2702人を対象に調査を実施した。
社内に無線LANを導入しているかを聞いたところ、80.7%の企業が「導入済み」と回答した。2017年実施の前回調査の68.7%から12.0ポイントの上昇となった。導入率を従業員規模別で見ると、99人以下の企業では74.3%。最も選択率が高い1万人以上の企業の93.8%と比べ19.5ポイント差となった。全体的に導入比率は上昇したが、従業員規模が大きい企業ほど導入率が高い傾向は引き続き出た(図1)。導入の必要性を感じない99人以下の企業は17.6%と高いが、この数字も2017年調査と比較すると9.0ポイント減少している。
【図1 無線LAN導入状況(従業員数別)】
導入理由として最も多く選択されたのが、「業務プロセスの効率化」(38.2%)。2位は「ワークスタイル変革」の29.4%となった。「業務プロセスの効率化」に関しては、99人以下と1万人以上では13.4ポイントの差があるものの、100~299人の企業では44.7%が選択した。一方「ワークスタイル変革」に関しては、99人以下と1万人以上では31.6ポイントもの差が出て、従業員規模が大きい企業ほど選択率が高い傾向となった。
2017年の調査と比較するとトップ3は変化なしだが、4位が「スマートデバイス(タブレットやスマートフォン)活用」(前回6位)、5位が「フリーアドレススタイルの構築」(前回8位)と、この2項目が順位を上げた。「フリーアドレススタイルの構築」で大企業ほど選択率が高いのは、フリーアドレススタイルを大企業ほど採用していることに起因すると考えられる(図2)。
【図2 社内無線LAN導入理由・導入意向理由(従業員数別)】※上位5項目
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調査・執筆 = 日経BPコンサルティング
【M】
Biz Clip調査レポート
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