人生を輝かせる山登りのススメ(第6回)日本酒で「登る」日本の名山

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公開日:2015.12.21

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 12月に入って、天気予報に表示される雪のマークにも見慣れてきました。山が深く雪に覆われる冬。これから春にかけて新酒が造られ、日本酒のおいしいシーズンがやってきます。山と日本酒、山の名前がついたお酒がたくさん造られているくらい、実は切っても切れない関係にあります。今回は、そんな山と日本酒のつながりについてお話をしましょう。

名山あるところ銘酒あり

 全国に無数といっていいほどある中から選ばれた日本を代表する100の山、「日本百名山」。そのうち、お酒の銘柄として使われているのが41山(焼酎の2山を含む:著者調べ)あります。「飯豊山」「谷川岳」「劔岳」(剱岳)など、山の名前そのままの銘柄もあれば、「出羽の富士」(鳥海山)、「くろかみ」(黒髪山=男体山)といった別名が使われているもの、「大雪渓」(白馬岳)のようにその山を象徴する名前、「尾瀬の雪どけ」(燧ヶ岳・至仏山)など近代風なネーミングのものも。

 山名のお酒が多く造られているのは、それだけ山と酒のつながりが深いということでしょう。それもそのはず、お酒造りに欠かせない水は山から生まれ、その水が麓の田を潤し、米を実らせ酒の原料となる。そして水そのものも酒の仕込みに使われて、おいしいお酒に変わる……。名山あるところに名水あり、そして銘酒ありとなるのです。…

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執筆=小林 千穂

山岳ライター・編集者。山好きの父の影響で、子どもの頃に山登りをはじめ、里山歩きから海外遠征まで幅広く登山を楽しむ。山小屋従業員、山岳写真家のアシスタントを経て、フリーのライター・編集者として活動。『山と溪谷』など登山専門誌に多数寄稿するほか、『女子の山登り入門』(学研パブリッシング)、『DVD登山ガイド穂高』(山と溪谷社)などの著書がある。現在は山梨で子育てに奮闘中。

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