ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2018.01.19
初めての山へ行くと想像してみてください。みなさんは、その山の難易度をどのように確認していますか?
ガイドブックで調べる、行ったことのある人に直接聞く、インターネットで登った人の感想を読むなど、いろいろな方法がありますね。山の遭難事故の多くは力量不足から起こるので、計画段階で自分の力量に合った山選びをすることがとても重要です。でも、初心者にとっては、その山が本当に自分の体力・経験で登ることができるのか考えるのは難しいもの。そこで役立ててもらいたいのが「山のグレーディング」です。
2017年12月17日、都内で中央四県サミット「山のグレーディング活用セミナー」が行われ、私も参加してきました。この日、定員50人のプログラムが午後に2回行われたのですが、年末の多忙な時期にもかかわらず、どちらも満員となる盛況ぶり。いかに山のグレーディングが登山者の関心を集めているのかが分かります。
山のグレーディングとは、登山ルート別の難易度評価のことで、有名山岳の人気ルートを体力度と技術的難易度別にまとめたものです。2014年に長野県が初めて県内の102ルートについてグレーディングを行いました。続く2015年には、新潟県、山梨県、静岡県の3県で284ルートのグレーディングが公表されました。その後、岐阜県、群馬県、栃木県の3県で242ルートも加わり、2017年12月現在、7県で合計628ルートのグレーディングが以下の行政HPで公開されています。それぞれのリンク先からグレーディング表を開けますので、ぜひ見てみてください。
・山梨県:123ルート
・長野県:102ルート
・群馬県:85ルート
・栃木県:82ルート
・静岡県:82ルート
・新潟県:79ルート
・岐阜県:75ルート
(以上、ルート数順)
グレーディング表は縦軸が「体力度」で、数字1~10の10段階(数字が大きいほど体力が必要)で評価されています。横軸は「技術的難易度」です。こちらはA~Eの5段階(Aは危険箇所が少ない山で、Eに近づくほど険しく技術的に難しい)に分けられています。
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執筆=小林 千穂
山岳ライター・編集者。山好きの父の影響で、子どもの頃に山登りをはじめ、里山歩きから海外遠征まで幅広く登山を楽しむ。山小屋従業員、山岳写真家のアシスタントを経て、フリーのライター・編集者として活動。『山と溪谷』など登山専門誌に多数寄稿するほか、『女子の山登り入門』(学研パブリッシング)、『DVD登山ガイド穂高』(山と溪谷社)などの著書がある。現在は山梨で子育てに奮闘中。
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