ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2017.01.06
今、企業では働き方改革に熱い視線が注がれている。労働人口の減少に備えて、いかに生産性を上げるか、多様な働き方に対応するのかが追求されている。それを助ける手段の1つとして注目されているのが、無線LANつまりWi-Fiの活用である。「パソコンのネットワーク接続を有線から無線に切り替えて働き方が変わるのか?」と疑問に思うかもしれないが効果は大きい。
オフィス内にWi-Fiを導入することで、机に座ってデスクトップパソコンを使うだけではなく、会議室など別フロアでもノートパソコンやタブレット、スマートフォン(以下、スマホ)で仕事ができるようになる。会議や打ち合わせの際に紙の出力や手渡しも不要になり、モバイル端末の画面上で資料の確認や情報を検索しながら議論を進められる。つまり場所に縛られずに、時間を有効に使えるようになるのだ。
Wi-Fi導入の需要が大きいのはオフィスだけではない。レストランやカフェなどでも導入しているところは多い。今やカフェでノートパソコンを操作するビジネスパーソンの姿は日常的な風景になっている。最近は、さらに多様な場所にWi-Fiが導入されている。例えば娯楽施設や、ホテル、ドライブイン、病院などだ。実際にNTT西日本が提供する「スマート光ビジネスWi-Fi」(※1)の導入実績では娯楽施設が最も多いという。
その理由として考えられるのは、Wi-Fiの導入により、顧客満足度の向上につなげていることだ。無料でインターネットにアクセスできる環境があれば、混雑による待ち時間があってもスマホで時間潰しができ、待つストレスを軽減できる。
県内外に11店舗を展開する娯楽施設では、2016年末、無料のWi-Fi環境を全店に導入した。狙いは来訪者の滞在時間を長くすることだ。また、リピート率の向上も期待している。NTT西日本のスマート光ビジネスWi-Fiを採用。さらにトラブルがあったときに遠隔でサポートを受けられるようにする「オフィス安心パック」(※2)も契約して、各店舗にシステム管理者を置くことなく運用している。このようにWi-Fiを導入する例も少なくない。
NTT西日本以外にも多くの企業がWi-Fi環境を提供するソリューションを用意している。例えば大塚商会は「たよれーる らくらくWi-Fi」をビジネス向けに販売している。端末ごとのデータ通信量をリアルタイムに可視化し、端末に合わせて接続方法を最適化できることが特長だ。
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執筆=高橋 秀典
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