ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2016.01.20
部下をどう育て、成長させるか? また、誤った動きをしたときにどう対処をするか。成果の上がる部下の育成法を、ゴルフスイングにたとえて解説する後編です。ゴルフスイングの基本原理は、クラブヘッドの回転運動によって生じる遠心力と慣性力を十二分に発揮させ、そのパワーをしっかり引き出すこと。前回は、こうしたスイング原理の説明と、これをビジネスに置き換えた場合の、会社組織における社長、管理職、そして一般社員の役割についてお伝えしました。後編ではそれを掘り下げ、部下に成果を上げさせる管理職の役割について考えていきましょう。
ゴルフスイングを会社組織にたとえるなら、社長はコア(重心)、腕やグリップが管理職、そしてゴルフクラブが最前線で活躍する一般社員です。
ゴルフスイングの中心、そしてスイングのパワーの源であるコア。これがブレてしまってはスイングが不安定になることは明白です。会社の中心ということからたとえれば、社長はコアといえるでしょう。理念のない、方針が定まらない社長では、会社が立ち行かなくなります。ゴルフスイングと同じように、社長は決してブレてはいけません。
次に、ゴルフスイングにおいて、腕そしてグリップの役割をするのが、管理職です。そして、クラブが最前線で仕事をする一般社員です。つまり、管理職にとっては部下です。管理職は、社長が立てた理念や方針を、部下に落とし込む役割を担います。
ゴルフスイングにおける、腕やグリップの役割で大切なことが2つありました。それは「無理に力を入れない」、クラブの動きを「感じ取る」です。腕でクラブを動かそうとしたり、力を入れたりしては、クラブに生じる遠心力や慣性力を存分に発揮させられず、クラブの動きを妨げてしまう結果となります。ですから、腕は力まず、しなやかであることが大切なのです。
この考え方からすると、管理職がすべきは部下を管理することではなく、部下のサポーターとして、部下が能力を存分に発揮できる環境を整え、そして最大限の支援をしてあげることになります。部下が、伸び伸び仕事ができるよう、管理職は余計な力を加えずに見守るのです。…
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執筆=小森 剛(ゴルフハウス湘南)
有限会社ゴルフハウス湘南の代表取締役。「ゴルフと健康との融合」がテーマのゴルフスクールを神奈川県内で8カ所運営する。自らレッスン活動を行う傍ら、執筆や講演活動も行う。大手コンサルティング会社のゴルフ練習場活性化プロジェクトにも参画。著書に『仕事がデキる人はなぜ、ゴルフがうまいのか?』がある。
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ゴルフエッセー「耳と耳のあいだ」