ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2016.03.17
ゴルフレッスンで「脇を締める」というアドバイスがあります。しかし取り入れた結果、かえってフォームが崩れてボールをうまく飛ばせなくなったという方も少なからずいます。
これは、渡航先でのコミュニケーションスキル上達を目的に英会話スクールへ通っているのに、いつしか通うことが義務になって一向に上達しなかったり、ダイエット目的でフィットネスクラブに通い始めたのに、筋力アップに夢中になったりというケースに似ています。共通するのは、手段が目的化してしまっているところです。
前回、問題の解決にはその根本の原因を見極めることが大切であり、見つかるまで問い直すことが解決の糸口になると説明しました。問題の本質を見つけたら、解決に向けて取るべき策を具体的に実行していくことが大切です。ところが実際に行動を重ねるうちに手段と目的が曖昧になってしまい、なかなか問題解決へたどり着けないという事態が往々にして発生します。
冒頭に紹介したゴルフレッスンでスイングを注意される際の「脇を締める」という言葉は、直接インストラクターから言われたことがなくても、雑誌のレッスン記事などで一度は目にしたことがあるでしょう。
そもそも脇を締めることは、それ自体が目的でしょうか? もちろん、そうではありません。目的は、クラブヘッドを効率よく走らせ、ボールをより遠くに、かつ正確に飛ばすことです。
クラブヘッドを効率よく走らせるには、手元(グリップ側)の動きを極力抑える必要があります。手元の動きを抑え、クラブヘッドの勢いが増せば、その慣性力で腕が引っ張られます。右打ちの場合、ボールのインパクト以降、左腕は外側に回旋する外旋運動をしながら左肘関節が屈曲し、左脇は自然に締まってきます(運動を正しく表現するため、ここではあえて外旋や屈曲など、生体力学で使う専門用語で表現しています)。…
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執筆=小森 剛(ゴルフハウス湘南)
有限会社ゴルフハウス湘南の代表取締役。「ゴルフと健康との融合」がテーマのゴルフスクールを神奈川県内で8カ所運営する。自らレッスン活動を行う傍ら、執筆や講演活動も行う。大手コンサルティング会社のゴルフ練習場活性化プロジェクトにも参画。著書に『仕事がデキる人はなぜ、ゴルフがうまいのか?』がある。
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ゴルフエッセー「耳と耳のあいだ」