ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2020.04.21
先日開催したラウンドレッスンで、突然の雨に見舞われました。スクールのお客さまと一緒にコースに出てさまざまなアドバイスをするためのラウンドレッスンは、必ず前日夜に天気予報を確認します。雨予報なら、ぬれることを想定してウエアやシューズの替え、レインウエアの用意をするのですが、その日の予報は晴れ。雨の心配はないという予報をうのみにし、雨天の準備を一切しなかったのです。幸い風邪は引かずに済んだものの、靴下まで雨が染み込み、足は冷たく、不快な思いで帰路に就く結果となりました。
このように「想定外」の事態が起こると、人間誰しも慌てたり、落ち込んだり、後ろ向きになったりしやすくなります。今まさに執筆の時点では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界にまん延し、東京2020大会も延期をせざるを得ない事態になっています。昨年の今ごろは、こんなことになると誰もが想像していなかったでしょう。果たして「想定外」に直面したとき、どう対処したらよいのでしょうか。
ゴルフプレーを例にとり、「想定外」を考えてみましょう。
(1) 打った瞬間、突風が吹いてボールが流された。
(2) フェアウエーのセンターに打ったボールが、何かに当たったのか跳ねてラフに入った。
(3) グリーン手前にボールを落とし、転がしてグリーンオンを狙ったところ、ぬかるみで止まってしまった。
(4) 着地点が見えない所に池があり、打ったボールが見つからない。
(5) 打ったボールがあらぬ方向へ曲がり、OBになった。
読者の皆さまも1度や2度はこのような経験があるのではないでしょうか。コースに出れば自然が相手、ゴルフは想定外だらけのように思います。
「想定外」は大別して3つに分類できます。1つ目は「不可抗力」。上記の例では、(1)~(2)がそれに当たります。突風やフェアウエーの障害物などは自分の力ではどうすることもできず、不可抗力といえます。
2つ目は「情報不足」。(3)~(4)は、ボールの落とし所がぬかるんでいる、見えない所に池があるという情報が不足していたから起きたトラブルといえます。
3つ目が「分不相応」です。すべてのショットが曲がらず、常に真っすぐ打てる人はいません。プロでもプレッシャーのかかるシーンで思わず力が入り、ボールを曲げてしまうことは多々あります。ですからビギナーではなおのこと。(5)の例では、“ボールは曲がる”ということをまったく想定せずにプレーしていることが問題です。
コースを攻略する際は、ボールは曲がるという前提で自分の力量を考慮した戦略を立てることが大切です。例えば、ボールを右に曲げやすいゴルファーは、あらかじめ右に曲がることを想定してフェアウエーの左サイドを狙いましょう。
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執筆=小森 剛(ゴルフハウス湘南)
有限会社ゴルフハウス湘南の代表取締役。「ゴルフと健康との融合」がテーマのゴルフスクールを神奈川県内で8カ所運営する。自らレッスン活動を行う傍ら、執筆や講演活動も行う。大手コンサルティング会社のゴルフ練習場活性化プロジェクトにも参画。著書に『仕事がデキる人はなぜ、ゴルフがうまいのか?』がある。
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ゴルフエッセー「耳と耳のあいだ」