ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
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公開日:2020.06.16
人は自分の置かれている環境が望むものではなくなると、メンタル面でダメージを受けやすくなります。そうなると、人は自分勝手に振る舞ったり、ふさぎ込んだりして、人間関係がギクシャクしてきます。例年なら5月病の類いといえますが、今年は新型コロナという大きなインパクトが継続中で、相当にストレスがたまっている人が多いように感じます。
そこで今回は、不安感やプレッシャーにメンタルがやられないように、「自分の心を整える術」をゴルフから学んでみたいと思います。
まだまだ油断のならないコロナ禍の中、ステイホームの時間を使ってボードゲームやオンラインゲームに興じたり、ネットで映画や音楽に親しんだり、資格や料理に挑戦してみたり……と、不安感やプレッシャーをやり過ごすための楽しみを見つけていることと思います。しかしながら、どんなに楽しいコトを見つけても、人は四六時中、ウキウキ、ワクワク、ご機嫌でいられるわけではありません。ちょっとしたことでイライラ、カリカリしますし、ささいなことで不機嫌になり、人に当たってしまうこともあります。そんな気分になると、何をやってもうまくいきません。
ゴルフのプレーで例えると、初心者やアベレージゴルファーの場合、1つのミスが引き金となり、その後もミスを連発し、ガタガタとスコアを崩していって立ち直れないことがあります。ミスに限らず、意気込み過ぎたり、過度なプレッシャーを感じたりするときも、うまくいかない率が上がります。
そんなときプロや上級者は、不安感やプレッシャーを跳ねのけ、メンタルをリカバリーし、形勢を逆転させています。一流のゴルファーとそうではない人との差は、不安感やプレッシャーを引きずるか否かの差にも表れているのです。
ミスをしたとき、心の底からウキウキ、ワクワク、楽しい気分でいられる人はいません。ゴルファーも同じです。ミスをしたら気分が下がり、自身のふがいなさに腹を立て、イライラ、カリカリといったネガティブな心の状態に陥ります。そんなときに必要なスキルが「自分の心を整える術」です。このようなネガティブな気持ちやプレッシャーをポジティブな気持ちに転化する、プロはその術にたけていると言ってよいでしょう。
2019年のシーズン、渋野日向子プロの活躍で「バウンスバック率」という言葉が知られるようになりました。
バウンスバック率は、ボギーかそれより悪いスコアとしたホールの直後のホールで、バーディーかそれより良いスコアを獲得する確率です。バウンスバックとは「跳ね返す」「立ち直る」という意味です。この年、渋野プロのバウンスバック率(※)が26.0684%で、ランキングでいえば2位に3.9ポイント以上の差をつけてダントツの1位でした。この数字は、4回に1回以上の割合でバウンスバックに成功していることを示していて、渋野プロの強さの裏付けともいえます。
※JLPGA公式サイトより
https://www.lpga.or.jp/stats/2019/lpga/bounceback
渋野プロのメンタルの強さは、意識してかどうかは分かりませんが「自分の心を整える術」にたけているのだと思います。この術は、荒ぶる感情を静め、理性的に思考することとも言い換えられます。
「感情」と「理性」という心の動きがある場合、感情が荒ぶるとどうしてもプレーが雑になります。逆に勝者に共通するのは、常に理性的かつ前向きでいること、これがスコアを安定させる秘訣であり「自分の心を整える術」です。では、どうすればそれを身に付けることができるのでしょうか?
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執筆=小森 剛(ゴルフハウス湘南)
有限会社ゴルフハウス湘南の代表取締役。「ゴルフと健康との融合」がテーマのゴルフスクールを神奈川県内で8カ所運営する。自らレッスン活動を行う傍ら、執筆や講演活動も行う。大手コンサルティング会社のゴルフ練習場活性化プロジェクトにも参画。著書に『仕事がデキる人はなぜ、ゴルフがうまいのか?』がある。
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ゴルフエッセー「耳と耳のあいだ」