ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
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公開日:2021.09.24
東京2020大会では日本人選手が大活躍し、史上最多、58個ものメダルを獲得しました。ゴルフ競技においても女子の稲見萌寧選手が銀メダルを獲得し、日本のゴルフ界に初めてメダルをもたらしました。これによって日本中が大いに沸き、スポーツのチカラを改めて示しました。
ただ一方で、全国に広がる新型コロナウイルスの猛威はやまず、緊急事態宣言期間も各地で軒並み延長となってしまいました(8月末の執筆時点)。五輪のような世界最高峰のスポーツの祭典で戦うトップアスリートのみならず、スポーツを趣味として楽しむ一般のスポーツ愛好者の方々も、「健康」であることの大切さを改めて感じられていることと思います。
少し遡りますが東京2020大会を控えた7月18日、「健康ゴルフ体験教室」が横浜武道館で開催され、著者が講師を務めてきました。公益財団法人 横浜市スポーツ協会が横浜武道館1周年記念事業として企画したもので、体験教室はゴルフの他に、小学生を対象にしたバスケットボールやフットサル教室も開催されました。
「健康ゴルフ体験教室」では、ゴルフを健康維持・増進に役立てるポイントや、この連載の過去記事でも何度か紹介した「ゴルフフィットネス」の体験とその効果の解説、健康的なゴルフスタイルを参加者に提案しました。東京2020大会によって「スポーツ」のチカラを、新型コロナウイルスの感染拡大で「健康」のありがたみを再認識する今、ゴルフで健康を維持・増進するポイントを改めてお伝えしたいと思います。
健康を維持するには「栄養」「運動」、そして「休養」の3つがバランスよく保たれていることが大切です。この3つは「健康の3要素」といわれています。しかし、昔からいわれているこの3要素に関してはフィジカル的な側面が強く、メンタルヘルスの要素が欠けていると私は思っています。現代はストレス社会なので、健康のためにはメンタル的な「ストレス発散」「ストレス解消」といった要素が必要でしょう。近年、この必要性がさらに高まっていると感じています。
人は生命を維持するうえで不要なモノ、つまり老廃物を尿や便、汗と一緒に体外に排出します。これら物質としての老廃物と共に排出しなければならないモノが、精神面のストレスです。ストレスは目に見えないため軽視されがちですが、たまると体に不調をきたし、ひどいときには死に至ることもあります。よって健康の維持増進には、ストレスをしっかり排出することが必要です。私はこのように、不要なモノを体外に排出することを「排気」と呼んでいます。
「排気」の反対語は「吸気」です。私は、人間の生命維持に必要なモノを摂取することを「吸気」と呼んでいます。健康の3要素の1つ「栄養」は、まさに私の言う「吸気」に当てはまります。しかし、人間にとって必要な栄養は、口から取る「食事」だけではありません。芸術性の高い絵画を見たり、風光明媚(めいび)な景色を楽しんだりするのも、目から取り込む栄養といえます。好きな音楽を聴くのは耳から入ってくる栄養といえるでしょう。
つまり、五感を通じて取り込む広い意味での栄養も、人間にとっては必要不可欠だと考えています。また人とのつながりや社会参加も健康の維持・増進には必要不可欠です。これは、人とのつながりを通じて得られる栄養といえるでしょう。健康の維持増進のため、「運動」「休養」「栄養」に、吸気と排気の発想を加えた4つのバランスを整えることを私は推奨しています。
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執筆=小森 剛(ゴルフハウス湘南)
有限会社ゴルフハウス湘南の代表取締役。「ゴルフと健康との融合」がテーマのゴルフスクールを神奈川県内で8カ所運営する。自らレッスン活動を行う傍ら、執筆や講演活動も行う。大手コンサルティング会社のゴルフ練習場活性化プロジェクトにも参画。著書に『仕事がデキる人はなぜ、ゴルフがうまいのか?』がある。
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ゴルフエッセー「耳と耳のあいだ」