ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2016.10.13
連載の第8回、第9回において、プロジェクトを成功させるためには、あらゆるステークホルダー(利害関係者)に影響のある情報をモレなく展開して、意思決定のプロセスを共有することが大切であることを説明しました。ステークホルダーとして重要な存在に、共にプロジェクトに取り組むチームメンバーがいます。プロジェクトリーダーは、ステークホルダーであるチームメンバーに対して調整力を発揮する必要があります。その際に大切なのがリーダーシップです。
プロジェクトの成功には、チームを機能させる「チームビルディング」が不可欠です。「適切なリーダーシップの取り方」ができるかどうかが成否を分けます。リーダーにはチームの成長過程に合わせてスタイルを変える柔軟性が求められます。プロジェクトリーダーにとって大切なのが「チームビルディング」であり、チームビルディングのために欠かせない要素が「リーダーシップ」です。
いくら外向きに“ いい顔” をしていても、チームの内情がボロボロということはよくあります。いくら外面が良くてもチームがチームとして機能しなければ、プロジェクトを成功させることはできません。
「あいつには人が付いていく」「あいつは人をまとめる力がある」など、リーダーシップに定評がある人がいる一方で、どんなにベテランであっても「あの人の下だけはイヤだ」「人として信用できない」などといった評価をメンバーから下される人もいます。
プロジェクトリーダーとしての経験が浅い人の多くが悩むのも、このチームビルディングに関してです。思ったようにメンバーが動いてくれない、メンバーをうまく指導できない。「自分はリーダーに向いていないのだろうか」と悩むリーダーを筆者は数多く見てきました。しかし、経験豊富でリーダーシップにあふれているベテランリーダーも、かつては同じ悩みを抱えていたのです。現場でメンバーと格闘し、苦労する中で、経験知としてリーダーシップを少しずつ蓄えていったのです。幸いなことに、私たちは今、先人が苦労して得たこうした経験をまとめて学ぶことができます。同じ時間をかけ、同じ苦労をして学ぶ必要はありません。
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執筆=芝本 秀徳/プロセスデザインエージェント代表取締役
プロセスコンサルタント、戦略実行ファシリテーター。品質と納期が絶対の世界に身を置き、ソフトウエアベンダーにおいて大手自動車部品メーカー、大手エレクトロニクスメーカーのソフトウエア開発に携わる。現在は「人と組織の実行品質を高める」 ことを主眼に、PMO構築支援、ベンダーマネジメント支援、戦略構築からプロジェクトのモニタリング、実行までを一貫して支援するファシリテーション型コンサルティングを行う。
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