オフィスあるある4コマ(第45回)
ホテルでWi-Fiがつながらない原因
公開日:2017.04.13
現場リーダーがメンバーをまとめるためにも調整力が必要です。具体的にはメンバーをやる気にさせ成長させるための影響力が求められます。メンバーあってのリーダー、リーダーあってのメンバーです。ワクワクする目的を設定し、時には衝突しつつメンバーの成長を促しましょう。
多くの企業では、プロジェクトリーダーは同時に上司でもあります。プロジェクトを進めながら、部下を育成しなければならない。そんな難しい立場にあるのが、現場リーダーの現実です。そのため現場リーダーには「部下を動かし、成長させる影響力」が求められます。
リーダーがメンバーに対して発揮するべき影響力は3つあります。1つ目は、「心を鼓舞すること」。 2つ目は、「ゴールを示して導くこと」。 そして3つ目が「フィードバックを与えて成長させること」です。
プロジェクトでは多くの場合「やったことがないこと」に取り組むわけですから、困難の連続です。時には、心が折れそうになります。そんな中でも、リーダーは自分とメンバーを鼓舞しながらモチベーションを保ち、プロジェクトを前に進めなければなりません。
メンバーが安心して仕事に打ち込むには、先が見えていることが大切です。労働時間が長く負荷が高いことよりも、むしろ先が見えないことのほうがキツイのです。「今、プロジェクトの状態はどうなのか」「この先どうなるのか」「何をどれぐらい頑張ればいいのか」――。ゴールが見えていなければ、メンバーは力を発揮できません。
そして、リーダーとして最も重要な役割の1つが「メンバーを育てること」です。メンバーは勝手に育つものではありません。進むべき方向性を示し、フィードバックを与え、軌道修正しながら「育む」必要があるのです。
特にシステム開発プロジェクトのメンバーは、その多くがエンジニアで構成されています。エンジニアは仕事に対して直接的な報酬よりも、成長を求める傾向があります。メンバーは、リーダーと一緒に仕事をして成長できると思えるからこそ、プロジェクトに進んで取り組むようになります。
\ かんたん入力で登録完了 /
執筆=芝本 秀徳/プロセスデザインエージェント代表取締役
プロセスコンサルタント、戦略実行ファシリテーター。品質と納期が絶対の世界に身を置き、ソフトウエアベンダーにおいて大手自動車部品メーカー、大手エレクトロニクスメーカーのソフトウエア開発に携わる。現在は「人と組織の実行品質を高める」 ことを主眼に、PMO構築支援、ベンダーマネジメント支援、戦略構築からプロジェクトのモニタリング、実行までを一貫して支援するファシリテーション型コンサルティングを行う。
【T】
システム構築のための調整力向上講座