ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2016.04.14
連載「“ゆとり君”と働くために覚悟しておくこと」では、ゆとり世代の特徴を説明して、どんな心構えで接すればいいのか解説しました。今回から、実際に上司として接していれば遭遇する具体的なケースを上げて、対処法を伝授します。
Q 軽く注意をしただけなのに、ものすごく落ち込んでいる様子です。その後、仕事の話をしようにも近寄ってこないし、周囲には「会社を休みたい」とまで話しているようです。
A 上司が想定しているより2倍以上のショックを受けています。そう考えて、言葉遣いや叱り方を選んでください。
【対処法のポイント】
ゆとり世代は怒鳴られることや、怒られる時の大きな声に慣れていません。まず、どちらかというとびっくりしてしまいます。びっくりして「ものすごくヤバイことをしたんだ」という思いになっています。
極端な話、「くん」付けで呼ばれないことだけでびっくりします。呼び捨てにされただけでドキっとするわけです。学生時代に、同級生に呼び捨てにされることはあったとしても、それほど親しくない第三者に呼び捨てにされた経験がありません。学校の先生も、基本的には「○○くん」「○○さん」と呼んでいます。
呼び捨てにびっくりするくらい免疫力がないゆとり世代に対して、上司には「自分が学生時代に経験してきたことは、当然、彼らも経験しているだろう」という思いがあります。また「自分も若い頃、先輩や上司にこんな感じで言われた」という経験があり、だから、「俺もお前らに言う(のは当たり前)」と、悪気なく叱っています。これが、ゆとり世代には非常に大きいショックを与えるのです。
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柘植 智幸(じんざい社)
1977年大阪生まれ。専門学校卒業後、自分の就職活動の失敗などから、大学での就職支援、企業での人財育成事業に取り組む。就職ガイダンス、企業研修、コンサルテーションを実施。組織活性化のコンサルティングや社員教育において、新しい視点・発想を取り入れ、人を様々な人財に変化させる手法を開発し、教育のニューリーダーとして注目を集めている。さらに、シンクタンクなどでの講演実績も多数あり、毎日新聞、読売新聞、産経新聞、経済界、日経ベンチャーなど多数のメディアにも掲載される。
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ゆとり世代の叱り方・教え方Q&A