ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2016.09.21
ゆとり世代の叱り方・教え方を具体的なケースで学ぶ連載の第6回。ボランティアを理由に休日出勤を断る、業務上の提案をしてこない場合の対処法です。
Q 片付いていない仕事があるので「休日出勤してほしい」と頼んだところ、「週末はボランティアで忙しいので無理です」と言われました。仕事に区切りが付いてからにしてほしいのですが…。
A 「お金をもらっている」仕事の結果に対しては、周囲の期待値が高いということを認識させましょう。
【対処法のポイント】
まず言っておきたいのは、ボランティアはもちろん大切だということです。仕事を一生懸命やり、ボランティアにも積極的に取り組む。これは素晴らしいことです。
しかし、「休日はボランティアの時間だから」といって仕事を中途半端な状態で放っておいていいわけがありません。ゆとり世代は仕事とプライベートの優先順位を同等に扱うのですが、それはあくまでも「仕事がきちんと済んでいる。進んでいる」状態において認められるということを教えなければなりません。
こうしたケースで、私はよく期待値の話をします。例えば、駅前で掃除をしていて、「ボランティアでやっています」と言えばほぼ間違いなく「偉いねぇ」と褒められるでしょう。一方、「仕事でやっています」と言えば、「あそこも汚れているから、ちゃんと掃除しておいてね」と何らかの要求をされることのほうが多いでしょう。
お金をもらっていないことへの周囲からの期待値は低いですが、お金をもらっていると期待値はぐっと上がるのです。お金をもらう=仕事に対しての高い期待値に、まず応えなければなりません。
自分の仕事ですでに一人前で、周囲から何の文句も付けられない人がボランティアをするのと、仕事が半人前で、上司や先輩にフォローされている立場でボランティアをするのでは大きく違います。このことをまず教えてください。
仕事はお金をもらって、取引先などの社会の要請に応えることです。「仕事をきちんとこなすことも社会貢献」と言えば、少しはモチベーションが上がるでしょう。
給料をもらってする仕事こそ、「期待値の高い社会貢献」である。
Q 業務上の提案をなかなかしてきません。話をしてみると「提案しても採用してもらえないじゃないですか」と、自分の提案がなかなか認められないことへの不満が原因のようです。
A …
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柘植 智幸(じんざい社)
1977年大阪生まれ。専門学校卒業後、自分の就職活動の失敗などから、大学での就職支援、企業での人財育成事業に取り組む。就職ガイダンス、企業研修、コンサルテーションを実施。組織活性化のコンサルティングや社員教育において、新しい視点・発想を取り入れ、人を様々な人財に変化させる手法を開発し、教育のニューリーダーとして注目を集めている。さらに、シンクタンクなどでの講演実績も多数あり、毎日新聞、読売新聞、産経新聞、経済界、日経ベンチャーなど多数のメディアにも掲載される。
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ゆとり世代の叱り方・教え方Q&A