ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2016.11.09
ゆとり世代の叱り方・教え方を具体的なケースで学ぶ連載の第8回。靴がボロボロなど外見を気にしない、興味の幅が狭く話題づくりに不熱心な場合の対処法です。
Q 新入社員の靴がボロボロなので、きれいにするよう注意しました。すると「お金がなくて買えないので、仕方がないじゃないですか」と言います。そういう問題ではないと思うのですが…。
A 「お金がない」ことの責任にしています。仕事の場にふさわしい姿勢や格好をする大切さを教えましょう。
【対処法のポイント】
「お金がないから、仕方がない」というのは自分の理屈であり、この場合もまた、「周囲が自分をどう見ているかが大切である」という判断基準が欠けています。
本人もボロボロの靴を好んで履いているわけではないでしょう。一方で、「髪型や服装は自分の自由じゃないか」「給料をたくさんくれない会社が悪い」といった、心の奥にある気持ちも関連しているかもしれません。
たとえ話として、次のようなものはどうでしょうか?
――病院の院長が「肺炎ですね」と患者に告げてカルテを書き込んでいました。そのときのペンに、キャラクターが描かれていたら…。火事のとき、消防隊員がゆるキャラの描かれたTシャツを着て現場に来たら…。
いかがでしょうか?仕事の場では、それにふさわしい格好や姿勢があることを、例を出しながらゆとり世代に教えてください。
仕事で初対面の人に、そのボロボロの靴はどう思われるでしょうか。「自分に対して、きちんとした格好で接する気がないんだな」と思われたら、ビジネスはその時点で終わりです。そこまでいかなくても「だらしないな。仕事に対してもそうなんだろうな」と思われるのは間違いありません。
いつもアイロンのかかったシャツを着て、靴をきれいに磨いているほうが、取引先はもちろん、上司や先輩をすがすがしい気持ちにさせ、結果として自分にとって得であると教えましょう。
服装は「周囲にどう評価されるか」の基本になる。
Q 営業の話題づくりとしてはやりものの知識は欠かせません。しかし、最近の新人はモノを知らなすぎます。指摘すると「はやりものに便乗するのって、何かみっともないじゃないですか」と言ってきます。
A …
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柘植 智幸(じんざい社)
1977年大阪生まれ。専門学校卒業後、自分の就職活動の失敗などから、大学での就職支援、企業での人財育成事業に取り組む。就職ガイダンス、企業研修、コンサルテーションを実施。組織活性化のコンサルティングや社員教育において、新しい視点・発想を取り入れ、人を様々な人財に変化させる手法を開発し、教育のニューリーダーとして注目を集めている。さらに、シンクタンクなどでの講演実績も多数あり、毎日新聞、読売新聞、産経新聞、経済界、日経ベンチャーなど多数のメディアにも掲載される。
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ゆとり世代の叱り方・教え方Q&A